ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
ニュースで取り上げられる人出でにぎわう行楽地の様子は夏休みのこの時期の風物詩ですね。
今回は「行楽地」という意味の英語resortについて調べてみたいと思います。
英語resortの意味とは?
resortは外来語としても取り入れられもっぱら「リゾート」でも通じますが、改めてその意味を辞書で見てみましょう。
プログレッシブ英和中辞典(第5版)によると名詞と動詞の用法があり、その意味はそれぞれで以下の通りとあります。
名詞として、
1.(人がよく行く)行楽地、保養地
2.(しばしば必要悪としての)手段、策、頼みの綱
動詞として、
1.(場所に)よく行く、足しげく通う、行きつける
2.(好ましくない手段に)手を伸ばす、訴える、頼る
(参照:プログレッシブ英和中辞典(第5版))
我々がイメージする「リゾート」の意味は名詞における1つ目の意味で、それ以外は意外だったのではないでしょうか。
英語resortの語源とは?
「行楽地」や「保養地」以外の意味について、語源を尋ねることで深堀してみたいと思います。
resortは歴史的にフランス語から取り入れられた単語で、接頭辞re-「再び」+ 動詞sortir「出かける」から成るresortirに由来します。
resortirは「再び」+「出かける」という語源から「よく行く」という意味であり、これが現代英語における動詞の意味の元となっているのですね。
この「よく行く」という意味が、次のように具体化し発展していきます。
「よく行く」⇒「助けや慈悲などを求めて足しげく通う」
何かを請い、お願いしに行くということは一度きりで終わらず何度も繰り返すことが必要なこともあるでしょう。そんなイメージから古フランス語でresortirから派生した名詞形resortは「資源、助け、解決策」といった意味となります。
これが英語では「助けや支援を求めて頼るもの、安らぎや慰めとなる源」という意味で取り入れられたのです。
そして18世紀後半、「娯楽のために訪れる場所」という現代における「行楽地、保養地」の意味が出てくることになります。
リゾートとは安らぎを求めて頼る先のことだったというわけですね。
ちなみに足しげく通うということは簡単なお願いでは無い難しい交渉が必要だとイメージできますが、それが現代の「訴える」や「(しばしば必要悪としての)手段」といった意味に通じている所以だと思います。
英語でthe last resortという表現がありますが、これは「最後のリゾート(行楽地)」という意味では無く「最後の手段」を意味します。
現代フランス語のressortの意味とは?
英語resortのルーツとなった古フランス語は現代、ressortとして残っています。
つづりを見ると古フランス語の時代から-s-が増えています。これはフランス語の発音に対するつづりのルールが関係しています。
すなわちフランス語では母音に挟まれた-s-は音が濁り[ z ]の発音となります。これを避け[ s ]で発音するためにressortのように-ss-としているというわけです。
現代フランス語では、男性名詞で「ばね、スプリング」や「気力、やる気」という意味となっています。
これは動詞ressortir「再び外出する」や「際立つ」から派生しているのですが、かつての時代における「資源、助け、解決策」という意味は無くなっている他、英語のように「行楽地」という意味もありませんので要注意です。
最後に
今回は英語resortについて調べてみました。普段、外来語として見知った単語でも改めて調べてみると新たな発見があるものですね。
今後も興味深い発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。
