ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
リンゴはよく知られた果物ですが、その品種は大変多く日本国内でも千を超え、世界的に見ると万を超える数が存在するのだそうです。
その歴史も非常に古く、遡って紀元前から栽培されていたそうです。
今回はリンゴを意味する外国語について調べてみました。
ロマンス諸語で「リンゴ」は何と言う?
かつてヨーロッパを広く支配したローマ帝国の公用語であったラテン語から派生した言語の総称をロマンス諸語と言います。
具体的にはイタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語などが挙げられます。
これらの言語で「リンゴ」は何と言うかというと以下の通り。
ラテン語 mālum [マールム]
イタリア語 mela [メーラ]
フランス語 pomme [ポム]
スペイン語 manzana [マンサーナ]
ポルトガル語 maçã [マサン]
ルーマニア語 măr [マール]
ロマンス諸語はラテン語をベースとして各地で発展したので言語間で語彙や文法の類似性がよく見られます。しかし「リンゴ」に関しては言語によって様々ですね。
このうちイタリア語melaとルーマニア語mărは、ラテン語mālumを受け継いでいます。
フランス語のpommeは、ラテン語pōma
[ポーマ]に由来します。なおpōmaはもともとリンゴに限らず果実全般を指す語でした。
スペイン語とポルトガル語の「リンゴ」
イベリア半島に位置するスペインとポルトガルでは、また違った形で「リンゴ」を表現します。
スペイン語 manzana [マンサーナ]
ポルトガル語 maçã [マサン]
これらはラテン語mālum mattiānum [マールム・マッティアーヌム]の後半部、mattiānumに由来すると考えられています。
前半mālumは先述の通り「リンゴ」という意味のラテン語でした。ではmattiānumとは一体どんな意味なのでしょうか。
実は、Mattius「マティウス」という人名の形容詞形なのです。すなわち「マティウスの」という意味であり、全体としては「マティウスのリンゴ」となります。
このマティウスとは一体何者かというと、古代ローマ時代の園芸家であり料理本も著しています。彼によって発見されたかどうかは定かではありませんが、そんな彼の名に因んだリンゴがmālum mattiānum「マティウスのリンゴ」だというわけです。
後にイベリア半島では前半部mālum「リンゴ」が省略され、残った後半部から派生したmanzanaまたはmaçãが「リンゴ」を意味するようになったと考えられています。
スペイン語manzanaのもう1つの意味とは?
ところでスペイン語のmanzanaは「リンゴ」という意味の他にも一般的に用いられる意味があります。
それは何かというと、「街区、(都市の)ブロック」という意味。
スペイン第二の都市であるバルセロナは碁盤の目状に整えられた街区が印象的ですが、あの街区のことをスペイン語圏ではmanzanaというのだそうです。
なぜ「リンゴ」が「街区」という意味でも用いられるのでしょう。
一説では集合的な家屋や邸宅、または土地の区画を表す歴史的な用語に由来しているそうで、ラテン語のmansioとの関連があるのかもしれません。
なおmansioは現代英語のmansion「マンション、大邸宅」やフランス語のmaison「家」のルーツでもあります。
最後に
今回は「リンゴ」を表すロマンス諸語について調べてみました。
ラテン語をルーツとしながらも言語によって異なる形が用いられていたり、スペイン語圏独特の用法があったりと興味深い発見がありました。
今後もこうした発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。
