ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
英語学習者を悩ませる点の一つは、単語のつづりと音が必ずしも一致しないということではないでしょうか。
かつてアイルランド出身の作家バーナード・ショーは、fish「魚」はghotiともつづることができると言ったのだそうです。
一見すると意味が分かりませんが、これは英語におけるつづりと音の不一致を揶揄したものです。
すなわち、ghotiのgh-はenough [イナフ]における[フ]、-o-はwomen [ウィミン]における[イ]、-tiはnation [ネイション]等における「シュ」の音から成り立っており、ghotiでも[フィッシュ]と読めるだろうというわけです。
「パーソン」は英語で何とつづるか
バーナード・ショーの例を見るに、英語におけるつづりと音の差はネイティブの頭も悩ませていたのかもしれません。
また日本語においては外来語をカタカナ表記で借用することも英語のつづりを難しくしている要因かもしれません。
例えば「ライト」は通常の用法ではlight、すなわち「照明」の事とイメージするでしょうが、これが野球に関する内容であればright「右の」、つまりポジションについての話になります。
しかし日本語には子音l-とr-を書き分けることはできないのでどちらも「ライト」と書くしかありません。
母音の場合は、かろうじてcat「キャット」とcut「カット」のように書き分ける例もありますが多くはhatとhutがどちらも「ハット」となるように区別はされません。
ちなみにhatは帽子で、hutは小屋という意味です。有名な宅配ピザチェーンのピザハットはPizza Hutとつづるのですがカタカナではそれが分からないのです。
他には「パーソン」はどうでしょうか?
これは基礎的な単語なので概ね間違われることも無いのかもしれませんが、英語ではpersonですね。「アー」の部分は-er-とつづるのです。
ついついparsonとつづりたくなってしまいますが、それは間違いです。
parsonの意味、語源とは?
「個人、人」という意味での「パーソン」はpersonですね。では誤ってparsonとしてしまうとどうなるでしょう。
そんな単語は存在しないかというと実はそうではなく、れっきとした英単語としてparsonは存在しています。
主にキリスト教(特に英国国教会やプロテスタント)における「教区牧師」や「聖職者」という意味です。
personとparsonはどちらもカタカナでは「パーソン」と表記する他ありませんが、その発音は前者が/pə́ːrsn/、後者が/pάːrsn/と異なります。後者の方がもう少し大きく口を開けるイメージでしょうか。
いずれにせよ母音が-e-か-a-かの違いしかない両語ですが、実はそのルーツは同じと考えられています。
そもそもpersonはラテン語personaに由来し、原義は「仮面」でした。そこから「人、演じられる役柄」という意味を経て現代の「個人、人」に至っています。
ところで、そのラテン語personaは中世期に「教区司祭」という意味が派生しノルマン人によってもたらされたフランス語を通じて英語にも取り入れられます。
英語では13世紀後半-に-e-のつづりが-a-へと変化し、「牧師」や「聖職者」という意味で現代に至っているというわけです。
なお、なぜこのような意味の派生があったのかは分かっておりません。教会の財産を法的に保有する「人」という意味で使われ始めたのか、または「教会の人」を意味するラテン語persona ecclesiaeが省略されたのかという説があります。
(以上、出典Online etymology dictionary)
最後に
今回は英語personとつづりのよく似たparsonについて調べてみました。
parsonの方は特定の分野における意味のため取り違えることは無いかもしれませんが、こんな単語もあるということですね。
今後も興味深い発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。
