ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
今年のお盆時期は最大で9連休。国内外問わず旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか。
自動車、鉄道、飛行機…どのような手段で移動をするにせよ、目的地に着いた時の喜びはひとしおだと思います。
今回は「着く」という表現について調べてみました。
英語arriveの語源とは?
「着く、到着する」という意味の英単語はarriveですね。
この単語のルーツは、元々ある場所に至るということにありました。
from Vulgar Latin *arripare "to touch the shore," from Latin ad ripam "to the shore," from ad "to" + ripa "shore".
対訳:俗ラテン語の*arripare「岸に着く」に由来し、ラテン語でad「~へ」とripa「岸」から成るad ripam「岸へ」にさかのぼる。
(出展:Online etymology dictionary)
航海の末に岸に着く(上陸する)という表現が元になっているということで、当時の到着に対する気持ちは今以上に感慨深いものだったのではないでしょうか。
英語にはフランス語を経由して取り込まれるわけですが、後には船以外の手段で「着く」という意味にも発展し現代に至っているというわけです。
船が陸についたらどうする?
他に「着く、到着する」という表現に関して、スペイン語の例を見てみたいと思います。
スペイン語ではllegar [リェガール]という動詞を用います。
この単語は、さかのぼってラテン語のapplicareに由来すると考えられています。
applicareはad- +
plicareから成り立っており、adは前述の通り「~へ(英:toに相当)」を意味し後半のplicareは「折る、たたむ」を意味します。
なおapplicareはフランス語を経由し英語にも取り入れられ、現代の動詞applyとなりました。
しかし英語においては「適用する、貼る、申し込む、専念する」といった意味となっています。
これは「折る、たたむ」という意味から、折りたたまれることで一方がもう一方にぴったりと重なる(接する)というイメージを受けて発展したのだと考えられています。
ではスペイン語のllegarはなぜ「着く」という意味になったのでしょうか。
これはかつてのスペインが海洋国家として栄華を誇った歴史が関係しているようです。
15世紀半ばから17世紀はいわゆる大航海時代ですが、その先駆けとして海外進出を果たしたのはスペインやポルトガルでした。
スペイン側はマゼランの船団による世界一周、ポルトガル側はアフリカ喜望峰経由によるインド航路の発見という実績を打ち立てて一時はこの二か国で世界を取り合うほどになります。
当時の船は風を受けて航路をとる帆船でした。帆船は陸に着いたとき帆をたたみますね。
つまり、この「陸について帆をたたむ」という行為が「折る、たたむ」という意味のapplicareと紐づいて現代にはllegarが「着く」として用いられるようになったのです。
ポルトガル語ではchegar [シェガール]という語がやはりラテン語applicareに由来し「着く」という意味となっておりますが、やはりかつての海洋国家の歴史に基づくものだったのです。
最後に
今回は英語およびスペイン語で「着く」という意味の動詞について調べてみました。語源を遡れば歴史的な背景など面白い発見があるものですね。
今後も興味深い発見があれば当ブログにて紹介していきたいと思います。
