ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
2026年3月時点で、最も高い建築物はドバイにあるブルジュ・ハリファです。
その高さは828メートルに及び、内部にはオフィスやホテル、居住スペースや展望台などが備えられているのだそうです。
建物の構造上の最上階は何と206階(!) になるのだそうですが、一般の方が訪れることができるフロアの最高は154階で、そこにはVIPラウンジがあるのだとか。
その少し下の148階には世界最高地点の屋外展望台があるそうです。その高さ555メートルとのことで、高所恐怖症の私は数字を見ただけで頭がくらくらしてきます。
なお、ブルジュ・ハリファ(英:Burj Khalifa)とはアラビア語で「ハリファの塔」という意味であり、「ハリファ」とは建設当時に財政的援助を行ったUAEの首長の名前に由来するのだそうです。
「階」を英語で何と言う?
英語で「○○階」と言いたいとき、なんと表現すればよいでしょうか?
実は状況によって、2通りの言い方があります。
1つは、floorを使う場合。
That restaurant is on the third
floor. 「そのレストランは3階にあります」
もう1つは、storyを使う場合です。
A twenty-story building. 「20階建てのビル」
上の例文のように、floorは建物内の具体的な位置を指すときに使われ、storyは建物全体の構造を指すときに使われるのですね。
ちなみに、米国と英国では「階」の数え方が異なるので要注意です。上の例ではthe
third floorを「3階」と訳しましたが、英国では「4階」を指します。
というのも英国では通常「1階」をthe
ground floor(地上階)と言い、「2階」をthe
first floorと言うからです。
なぜstoryが「階」という意味なのか?
上で見た通り、位置としての「階」なのか構造的な「階」を指すのかで異なる表現を用いる英語ですが、floorの方は「床」という意味からイメージがしやすいでしょう。
the third floorとは3番目の床と考えられるわけですからね。
一方、storyが「階」という意味で使われるのはどういうわけでしょうか。
辞書を引けば、storyには「物語、逸話、短編小説」といった馴染み深い意味がまず見つかります。ですが、同じように「階、階層」という意味も載せられています。
storyの語源を尋ねてみましょう。
c. 1200, originally "narrative of important events or celebrated persons of the past, true or presumed to be; history," from Anglo-French storie, estorie, Old French estoire "story, chronicle, history," and directly from Late Latin storia, shortened from Latin historia "history, account, tale, story".
対訳:1200年頃、元々は「過去の著名人や重要な出来事についての、事実またはそうであるとされる物語;歴史」、アングロ・フランス語storie、estorie、古フランス語estoire「物語、年代記、歴史」から、またはラテン語historia「歴史、話、物語」の省略形である後期ラテン語storiaから直接。
(参照:Online etymology dictionary)
storyのルーツはラテン語に遡ることができるようですが、もとはhistoriaとある通り「歴史」という意味の英語historyと語源を同じくする単語でした。
storyも最初は「歴史」という意味で用いられ、現在のような「物語、話」という意味は14世紀後半頃に見られるようになったそうです。その後、storyとhistoryが明確に区別されて使われるようになったのだと思われます。
とはいえここまで見ても、あくまでもstoryとは「物語、話」という意味であることには変わりありません。
storyが「階」を指すようになった理由に、以下の説があります。
"Perhaps so called because the front of buildings in the Middle Ages often were decorated with rows of painted windows" [Barnhart].
対訳:「中世の建物は正面の窓ガラスに一連の絵が描かれていたことから、この用法が生まれたのかもしれない」とBarnhart(※訳者注:アメリカの辞書編纂者)氏は言及しています。
(参照:Online etymology dictionary)
この引用から、聖書の内容が描写された教会のステンドグラスが思い浮かびました。
各階に描かれた物語(story)が、転じて階層を指すようになったというわけですね。
昔は、storyに「歴史的な絵、または絵画、彫刻、裁縫などにより表現された歴史的・伝説上の場面」という意味もあったのだそうです。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、「階」を表す英語について調べてみました。
状況によってfloorかstoryかが用いられるわけですが、一般的に「物語、話」という意味のstoryが「階」という用法も持つのは、建築における表現法が関係しているのかもしれませんね。
今後も興味深い発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。
