ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
インターネットは今や日常生活で不可欠なツールですが、個人情報の漏洩やウイルス感染といった様々な脅威には注意が必要です。特に企業にとっては管理が不十分であれば、金銭的な損害だけでなく社会的信頼の失墜も招きかねません。
悪意ある攻撃から身を守るには個々人がネットリテラシーを身に着けておくことや、セキュリティソフトによる防衛が対策として挙げられるでしょう。
今回は「セキュリティ」という言葉について調べてみたいと思います。
英語securityについて
日本語に於ける「セキュリティ」は、英語securityからの借用ですね。「安全、安心、保障」といった意味があります。
securityは、形容詞secureに接尾辞-ityがついて派生した名詞です。
secureの語源は「○○が無い」こと?
secureは、ラテン語にルーツがあります。その原義は、あるものが無いということに由来しているのですが、一体なにが無いのでしょうか。
from Latin securus, of persons, "free from care, quiet, easy," also in a bad sense, "careless, reckless;" of things, "tranquil; free from danger, safe," from *se cura, from se "free from" + cura "care".
対訳:ラテン語securusから、人に関し「不安が無い、平穏である、気楽である」、悪い意味で「不注意な、無謀な」、また物事に関し「穏やかな、危険が無い、安全な」という意味、*se curaという表現に由来し、se「~が無い」+ cura「心配」から成る。
(参照:Online etymology dictionary)
そのルーツは、「心配が無い」ということだったのですね。
なお、心配が無いとは見方によっては注意していないという風にもとれるかもしれません。そのため、かつては「不注意な、無謀な」という意味でもあったのですね。
なお、英語には「治療、治癒(する)」を意味するcureという単語もありますが、これもsecureの中のcureと同じです。
ラテン語cura「心配」のほか「世話、注意」という意味から、人を世話する、労わることという意味へ派生し、現在の「治療、治癒(する)」という意味に繋がっています。
チェコ語における「安全」の語源
安全なことのルーツを、「心配が無い」という表現に求められるのはラテン語だけではありません。
チェコ語やポーランド語で「安全な」という意味の単語にも同様の考えが見られます。
チェコ語 bezpečný [ベスペチニー]
ポーランド語 bezpieczny [ベスピェチヌィ]
両語でよく似ており、どちらも以下のような構成に由来します。
チェコ語 bez- + péče + -ný 「無い、心配、形容詞語尾」
ポーランド語 bez- + piecza + -ny「無い、心配、形容詞語尾」
まさにラテン語と同様、「心配が無い」に由来していますね。
ちなみに、チェコ語でne-、ポーランド語でnie-をそれぞれの語頭に付けると、反対の意味が得られます。
チェコ語 bezpečný [ベスペチニー]
ポーランド語 bezpieczny [ベスピェチヌィ]
ne- / nie-は否定の接頭辞です。これが付くと、「心配が無い状態では無い」ということになり、すなわち「危険な」という意味です(英語:dangerousに相当)。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、「安全な」という意味の英語やチェコ語、ポーランド語について調べてみました。
単語を分解してみると成り立ちが分かるだけでなく、意味も覚えやすくなりますね。
今後も興味深い発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。
