ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
ヘアスタイルは時代や地域によってそのトレンドが様々に移り変わってきました。
今回は、ヘアスタイルに関連するドイツ語について調べてみたいと思います。
ドイツ語FrisurとFriseurの違いとは?
ドイツ語におけるFrisurとFriseurは母音-e-の有無しか違いがありません。
それぞれの意味は以下の通りです。
Frisur ヘアスタイル、髪型
Friseur 美容師、床屋
前者は髪を指しており後者は人を指していたのですね。
綴りがほぼ同じであるため発音もほぼ同じです。
Frisur /frizúːr/ [フリズーア]
Friseur /frizǿːr/ [フリゼーア]
このように見た目も音もよく似ていますが、他に区別できるとすれば名詞の性別です。
die Frisur
der Friseur
前者は女性名詞(dieは女性名詞の単数主格形につく定冠詞)で後者は男性名詞(derは男性名詞の単数主格形につく定冠詞)なのです。
ドイツ語FrisurとFriseurの語源とは?
とてもよく似た2語ですが、どちらもフランス語の動詞friser「巻き毛にする」からの派生形に由来します。
Frisur = 動詞語根fris-
+ 接尾辞-ur
Friseur = 動詞語根fris- + 接尾辞-eur
前者は、動作の結果を表す名詞を作る接尾辞-ur(仏語: -ure)がついた形です。故に「髪型」という意味になるのですね。
一方、後者は動作の行為者を表す名詞を作る接尾辞-eur(仏語:-eur)がついた形です。故に「美容師、床屋」という意味になるのですね。
なお厳密にFriseurは男性の「美容師、床屋」を意味します。女性の場合は、Friseurin [フリゼーリン]またはFriseuse [フリゼーゼ]と表現します。
Friseurinは、ドイツ語で女性の行為者を示す接尾辞-inが付いた形。Friseuseはフランス語で女性の「美容師」を意味する単語をそのまま借用した形です。
動詞friserの由来とは?
フランス語の動詞friserの由来に関して興味深い話があります。
Of Germanic origin, from Old Frisian frisle (“curly hair”), from Proto-Germanic *frisaz (“curly, frizzy”).
対訳:ゲルマン系起源、古フリジア語frisle「巻き髪」、ゲルマン祖語*frisaz「巻き毛の、縮れた」から。
(出展:en.wiktionary)
フランス語から入った単語でありながら、そのルーツはゲルマン系だったのですね。
ところでルーツの中の、Old Frisian「古フリジア語」は現代におけるフリジア語の先祖にあたります。
フリジア語はオランダのフリースラント州やドイツの北海沿岸地域で話される言語で、その地に住まうフリジア人の母語です。
このフリジア人はラテン語でFrīsiī [フリーシイー]と呼ばれましたが、その名の語源が実はゲルマン祖語の*frisaz「巻き毛の、縮れた」ではないかと考えられているのです。
Possibly named for their curly hair, from Proto-Germanic *frisaz (“curly, frizzy”),
対訳:恐らくその名前は彼らの巻き毛から、ゲルマン祖語の*frisaz「巻き毛の、縮れた」に由来すると思われる。
(出展:en.wiktionary)
フリジアの名は彼らの特徴的な髪型に由来するとされ、これまで見てきたFrisur「髪型」やFriseur「美容師」と実はルーツを同じくしているのかもしれません。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、ドイツ語Frisur / Friseurについて調べてみました。
そのルーツから、フリジア人との関係が伺える興味深い発見がありました。
今後もこのような発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。
