ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
「首」(英:neck)は人体において非常に重要なパーツの1つです。重い頭部を支えているだけではなく、脳の指令を全身に伝える神経の通り道であり、かつ心臓から脳へ酸素や栄養素を運ぶ血管の通り道でもあります。
古くから「首」を重要な部分という意味で用いている慣用句もあります。例えば、「首がつながる」とか「首を洗って待つ」などがあります。
英語でもstick one’s neck out「危険を冒す(直訳:首を突き出す)」やsave one’s neck「命拾いする(直訳:首を救う)」という表現が見つかります。
ゴムの首とはどんな首のことか?
ある物事について、全体の中で流れが滞っている部分をボトルネック(英:bottleneck)と表現することがあります。
直訳すると「瓶の首」ですが、細く絞られたその部分により中の液体が出にくくなる様から派生した表現ですね。
なお日本語では省略形で単に「ネック」と表現されることもあります(例「開発案件において、予算不足がネックになっている」)。
この省略表現は日本語のみであり、英語では通じません。上の例文は英語でbe a
bottleneck inを用いて言うことができます。
例)The lack of budget is a bottleneck in
the development project.
「首」を用いた慣用表現には重要な部分という意味で用いられるものの他に、このボトルネックのように見た目から派生したものもあります。
では、rubberneckとはどんな意味でしょうか。
直訳すると、rubber「ゴム」+ neck「首」で「ゴムの首」。まるで体がゴムのように伸縮自在に伸びる、某人気アニメのキャラクターが思い浮かびます。
実は、rubberneckとは、動詞で「物珍しそうに見る」、名詞で「野次馬」といった意味の単語なのです。
なぜ「ゴムの首」から、そのような意味が生まれたのでしょうか。その由来は以下の通りとされています。
1897, "person who is always listening to other people's conversation; person who gazes around him with undue curiosity," from rubber (n.1) + neck (n.). Popularized in reference to sightseers in automobiles.
対訳:1897年、「人の会話を常に聞いている人;過度な好奇心で周囲を見つめる人」、rubber + neckから。車に乗った観光客を指すことで一般化した。
(引用:Online etymology dictionary)
車窓から景色を見ようと首を伸ばす観光客のイメージでしょうか。
調べたところ1886年に、ドイツの自動車メーカー「メルセデスベンツ社」生みの親であるベンツ氏により世界初のガソリンエンジン車ができたとのこと。
更に1888年には、その妻ベルタ氏が試作車に乗って世界初の自動車による旅行も行っていたそうです。
それから約10年程度で自動車による観光が一般化し、その観光客の姿から英語rubberneckという単語ができたとされているわけですから、当時の技術の進歩や飛躍の大きさが伺い知れますね。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回はrubberneckという単語について調べてみました。
ちなみに他言語の似た表現にイタリア語のfriccanaso [フリッカナーゾ]があります。
これはfriccare「突っ込む」+
naso「鼻」から成る複合語であり、要するに「鼻を突っ込む人」が原義です。
今後も興味深い発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。


