ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
「しっぽ」を使った慣用句は「しっぽを巻く(降参する)」や「しっぽを振る(相手に取り入ろうとする)」、「しっぽを出す(悪事や本性が明らかになる)」のように、大抵はネガティブな意味で使われます。
しっぽを持つ動物は、バランスを取ったりモノを掴んだり等、様々にしっぽを活用しています。しっぽが何らかの意思表示を果たすこともあり、「しっぽを巻く」や「しっぽを振る」という慣用句は、犬のしぐさに由来すると言われています。
英語で「しっぽを回す」とは?
英語においてもtail「しっぽ」を用いた慣用表現があり、中には日本語での用法と似たものも存在します。
例えば、turn tailという表現は直訳すれば「しっぽを回す」ですが、実際には恐怖や不利な状況を前に「逃げ出す」という意味で用いられます。
それからwith one’s tail between one’s legsという表現もあります。直訳は「しっぽを脚の間にして」ですが、「しょげかえって」とか「しっぽを巻いて」といった意味の表現です。
日本語の「しっぽを巻く」も、犬が恐れから脚にしっぽを巻きつける様から来ていると言われており、日英で同じしぐさから派生した表現だというわけです。
他にも以下のような慣用表現があります。
have a tiger by the tail「非常に困難な状況である」
直訳は「虎のしっぽを持っている」ですが、そのまま持っていても手を放しても危ないという、どうしようもない状況を指しています。
like a dog with two tails「とても喜んでいる」
直訳は「2本のしっぽがある犬のよう」ですが、大きな喜びの為に犬のしっぽが2本に見えるくらい激しく振られている様に由来する表現なのだそうです。
coward「臆病者」と「しっぽ」の関係とは?
英語で、cowardという単語があります。「臆病者」とか「卑怯者」という意味の名詞です。
接尾辞-lyがついたcowardlyは形容詞で、「臆病な、いくじのない」という意味です。
実はこの単語も、「しっぽ」と関係しています。
Online etymology dictionaryによれば、cowardの語源は以下のように解説されています。
mid-13c., from Anglo-French couard, couart, Old French coart "coward" (中略), from coe "tail," from Latin coda, + -ard, an agent noun suffix.
対訳:13世紀半ば、アングロ・フランス語couard、couart、古フランス語coart「臆病者」から(中略)、ラテン語codaに由来するcoe「しっぽ」+ 行為者名詞を作る接尾辞-ardから成る。
(参照:Online etymology dictionary)
cowardのルーツには、ラテン語で「しっぽ」を意味するcodaが含まれていたのです。
日英の慣用表現に見られるように、しっぽを巻くしぐさが元になっているのでしょう。
なお、直接的に英語のルーツとなったフランス語では現在couardは主流では無く、poltronが「臆病者」という意味では使われるのだそうです。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、「しっぽ」にまつわる単語について調べてみました。
ちなみに、「(順番を待つ人などによる)列」という意味の英語queu [キュー]もまた「しっぽ」に由来します。フランス語に於いてqueuは「しっぽ」を意味する単語です(ラテン語codaから、かつてのcoeを経て現代の形に)。
今後も興味深い発見があれば、当ブログで紹介していきたいと思います。


