ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
英語において接尾辞は、元の語に新たな意味を与えたり元の語から品詞を変えたりする役割があります。
例えば-ance、-ityなどは名詞を作る接尾辞であり、-alや-iveは形容詞を作る接尾辞です。
接尾辞-lyは名詞から形容詞を、または名詞・形容詞から副詞を作ります。
hard + -ly = hardlyの意味とは?
英語にhardlyという単語がありますね。
形容詞hardに接尾辞-lyがついた形に由来します。
hardは形容詞であり「かたい(固い・硬い・堅い)」や「難しい」、「激しい」など様々な意味を持つ、使用頻度の高い基本語ですね。
では接尾辞-lyがついて副詞となったhardlyの意味は何でしょう?
「ほとんど…ない」という意味の、これまた基本語ですね。
しかし形容詞hardの副詞形でありながら、なぜ「固く」とか「難しく」のような意味にならないのでしょうか。
実はhardという単語は、形容詞だけでなく副詞としても用いることができます。
例えばhit hard「激しく打つ」とかhold on hard「しっかり掴む」のように使われ、形容詞のときと意味の差はありませんね。
副詞hardとhardlyのルーツとは?
そもそも、形容詞のhardは印欧祖語の語根*kar-にルーツを持つとされます。
古英語の時代にはheardという綴りで、すでに「固い、堅い」のほか「難しい」、「厳しい」といった意味を持ち、現代の用法に近いと言えます。
これに対し、古英語では副詞としてheardeという語形がありました。意味は「固く、厳しく」という意味で明らかに形容詞からの派生です。
かつて-eは、形容詞から副詞を派生する接尾辞でした。英語版Wiktionaryによれば、beohrt「明るい」⇒beorhte「明るく」の例が掲載されています。
現在の副詞としてのhardは、このheardeに由来します。
ところが同時代にはheardliceという副詞形も存在していたそうです。意味は「厳格に、厳しく、荒々しく」および「果敢に、過度に」というものでした。
heardliceは後に「苦労して」という意味を経て、1540年代には「ほとんど…ない」という現代に通じる意味となりました。
「難しい、厳しい」ということは、それだけ可能性が低いということでもあります。
ちなみに初期のころは、形式上、否定語も添えていたそうです(not hardlyのように)。
hardから派生した副詞が2つあったものの、そのうち1つは意味を変えることによってどちらも現代まで生き残ったというわけですね(参照:Online etymology dictionary)。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回はhardlyという単語について調べてみました。
現在の意味「ほとんど…ない」は、過去に2通りの副詞形があったために内1つが意味を変えて残ったというわけだったかもしれませんね。
今後も興味深い発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。


