【雑学】「アラーム」と「アラート」は、本来呼び掛けだった?

2026/01/05

英語

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ハロー。Yumaです。

皆様、今日も楽しんで語学してますか?

「アラーム(英alarm)」と「アラート(英alert)」は辞書によれば、どちらも「警報」という意味だとあります。AIの解説によると、両者は『設定の有無と発せられるタイミング』によって使い分けられるのだそうです。

「アラーム」は、自分で設定した特定の時間や条件下で鳴る、予定調和的な警報を指します。分かりやすい例は目覚まし時計のアラームですね。

一方「アラート」は、予期せぬ事態や特定の値を超えた状況下で発せられる、不随意な警報を指します。地震警報や何らかのシステムで異常を検知した際に鳴る警報が「アラート」に相当するというわけです。

今回は、それぞれの語源について調べてみました。


「アラーム」「アラート」の語源とは?

意味がよく似ておりどちらもal-ではじまる単語ですが、語源を調べると本来はとある呼び掛けがルーツなのだそうです。

1.alarm「アラーム」の語源

from Old French alarme (14c.), from Italian all'arme "to arms!" (literally "to the arms")

対訳:古フランス語のalarme14世紀)経由、イタリア語のall’arme「武器を取れ!」(原義は「武器(の元)へ」に由来

(参照:Online etymology dictionary

もとは敵が攻めてきた時などに兵士へ呼びかける表現だったというわけです。イタリア語で前置詞a(英to)+ 冠詞la(英the)+名詞arme(英arms)から成るフレーズです。

なお、英語でもかつては「危機や敵の直面時に武装を呼び掛けること」という原義に近い意味だったそうですが、16世紀になると「危険を報知する何らかの音」または「その音を発する装置」という、現代に通じる意味へと拡大したのだそうです。

2.alert「アラート」の語源

from French alerte "vigilant" (17c.), from prepositional phrase à l'erte "on the watch," from Italian all'erta "to the height." The second element is from erta "lookout, high tower," noun use of fem. of erto, past participle of ergere "raise up,"

対訳:フランス語のalerte「警戒している」(17世紀)、前置詞句à l'erte「警戒して」経由、イタリア語のall’erta「高いところへ」に由来。二番目の要素は、動詞ergere「上げる」の過去分詞形ertoの女性形の名詞用法であるerta「見張り台、高い塔」が元。

(参照:Online etymology dictionary

こちらもアラームと同様、イタリア語のフレーズに由来する単語でした。高いところへ監視者を行かせて周りの状況に注意するように、という呼びかけでしょう。

語源を鑑みると、alarmが差し迫った危機に対する警告であるのに対し、alertは今後の状況に注意を促す警報が原義であると言えます。

英語に於ける現在のalarmalertの使い分けも、原義のニュアンスが反映されているように思えます。


最後に

いかがでしたでしょうか。今回はalarmalertについて調べてみました。どちらも似た意味の単語ですが、イタリア語でのフレーズが元になっていたというのは面白いですね。

今後も興味深い発見があれば、当ブログで紹介していきたいと思います。

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Yuma
様々なヨーロッパの言語を独学し、日々の学習で得た発見や個人的に興味深い語学ネタを発信しています。外国語学習に疲れたとき、息抜きに読んでもらえれば幸いです。

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