ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
世界三大料理の1つにも数えられるフランス料理は、高品質な食材を洗練された調理技術で仕上げ、芸術作品のように美しい盛り付けが特徴的です。
そんなフランスには、「完璧なスープ」と「見事なスイーツ」なるものが存在します。
一体どんなものなのでしょうか。
「完璧なスープ」とは?
フランス料理には様々な種類のスープがあります。
そんな中に、「完璧なスープ」なるものがあるというのです。一体どんなスープなのでしょうか。
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実は、皆さんもよくご存じのあのスープです。
正解は「コンソメスープ」でした。
コンソメはフランス語でconsomméと綴るのですが、本来は「完璧な」という意味の単語なのです。
文法的に解説すると、動詞不定形consommer「完成する」の過去分詞形consommé(完成された)、すなわち「完璧な」という意味が元となっています。
語源的にはラテン語のconsummareがルーツで、接頭辞con-と語根summaから成り立っています。
語根summaは、英語summit「サミット、頂点」と同源であることからもわかる通り、「頂上、頂点」という意味があります。
これに強調の意味で接頭辞con-がついており、「まさに頂点に達する(=完成する)」が原義だというわけでした。
肉や野菜のうま味が凝縮され、味が調えられたコンソメスープはそのまま美味しく飲むことができ、まさに「完成されたスープ」です。
ちなみに、フランス語の動詞consommerには「消費する」という意味もあります。
こちらはラテン語consumere「浪費する、使い果たす」という全く別の語に由来するのですが、綴りが混同された結果、現代ではconsommerになっているという背景があります。
「見事なスイーツ」とは?
フランス料理には、スイーツも欠かせませんね。
さて、数多くある種類の中に「見事なスイーツ」なるものがあるというのですが、一体どんなスイーツなのでしょうか。
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フランス生まれのスイーツはどれも見事なイメージがありますが、正解は「パフェ」でした。
フランス語ではparfaitと綴り、[パルフェ]がより近い発音になりますが「見事な」という意味の単語なのです。
綴りや音のイメージから類推できるかもしれませんが、英語perfect「パーフェクト」に相当します。
文法的に解説すると、動詞不定形parfaire「完成する、仕上げる」の過去分詞形parfait(完成した、仕上がった)となり、そこから「完全な、見事な」という意味の形容詞としても用いられます。
アイスクリームや、フルーツ、生クリーム、シリアル、ゼリー等々、豊富な素材が一つにまとめ上げられていることから、まさに「見事なスイーツ」だと言えますね。
ちなみに、parfaitには名詞で「完了形」という意味もあります。英語と同様、フランス語においても助動詞 + 過去分詞により完了形を表現することができます。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回はフランスにおける「完璧なスープ」と「見事なスイーツ」について調べてみました。
我々にも馴染みのあるコンソメやパフェ(パルフェ)の本来の意味だったのですね。
今後も興味深い発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。