ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
時間は過去から未来へと、一定に流れていきます。
なお日本語で過去とは書いて字の通り「過ぎ去った」時のことであり、未来とは「未だ来ていない」時のことです。漢字からも時系列がはっきりと見て取れますね。
英語における過去と未来
英語では過去と未来は以下のように表現します。
過去 past
未来 future
このうち、過去を表す"past"が「過去」を意味するというのは分かりやすいでしょう。
語源的には、古い英語"passen"「過ぎ去る」という動詞の過去分詞形"passed"に由来します。現代英語では不定形が"pass"となりましたが、過去・過去分詞形は変わらず"passed"ですね。
この"passed"の変異形"past"が、名詞として「過去」を意味するようになったのです。
つまり日本語の過去という漢字と同様、「過ぎ去った」という意味に由来するのですね。
"future"「未来」の語源とは?
では、一方で"future"の語源はどうでしょうか。
語形からはイメージが湧いてきませんが、語源を尋ねるとこの単語がまさに「未来」を示唆していることがよく分かります。
from Old French futur "future, to come" (13c.), from Latin futurus "going to be, yet to be," as a noun, "the future," irregular suppletive future participle of esse "to be,"
対訳:古フランス語futur「未来、来ること」(13世紀)から、ラテン語futurus「~となるだろう、まだ~でない」または名詞として「未来」、esse「~である」の不規則な未来形から。
(参照:Online etymology dictionary)
つまり、"future"とは語源となったラテン語において動詞"esse"の未来時制に於ける語形そのものであったというわけです。
動詞"esse"とは英語で言うところの"be"に相当します。英語に於いても、"be"は不規則変化動詞の代表でしたね。
しかし英語とラテン語で大きく異なる点は、未来時制を表す際の動詞の形です。
英語では、ご存じの通り助動詞"will"が主に用いられます。
ただし注意したいのは、助動詞"will"の時制です。この"will"そのものは現在時制であり、あくまで現在から見て「未来は…だろう」ということを述べます。
対するラテン語は、未来形という動詞の形を持っています。この場合、動詞の視点は英語のように現在には無く、未来にあるということになります。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、英語"future"について調べてみました。
語源を尋ねてみると、"future"という単語そのものが「未来」を示唆する語形だったというわけですね。
今後も興味深い発見があれば当ブログにて紹介していきたいと思います。