ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
最近は小腹が空いたとき、ミックスナッツを食べています。
ナッツ類にはビタミンEや食物繊維、不飽和脂肪酸などが豊富に含まれることから、肌の老化防止や生活習慣病予防といった効果が期待できるのだそうです。
一方でナッツ類には脂質も多く含まれることから、食べすぎは肌荒れの原因となることがあるほか、高カロリーなため体重増加といった影響もあります。
何事も適量が大切だと思い知らされます。
「クルミ」を英語で何と言う?
私がよく食べている市販のミックスナッツには、以下の4種類が入っていました。
それぞれ英語表記(右側)とともに示します。
アーモンド almond
カシューナッツ cashew nuts
マカダミアナッツ macadamia nuts
くるみ walnuts
このうち1つ目の"almond"は、その明確な語源は分かっていないのだそうです。
次にカシューナッツとマカダミアナッツは、それぞれ英語名をそのまま取り入れたということが分かります。
なお、"cashew"とは原産地であるブラジルの先住民族の言葉・トゥピ語で「カシューナッツの木」という意味の"acaju" [アカジュー]が転化したものなのだそうです。
一方、"macadamia"は最初の発見者が、友人の苗字マカダムにちなんで名付けとのこと。
最後に「くるみ」ですが、"walnuts"は[ウォルナッツ]のように発音します。母音"a"にアクセントがあります。
単語を見れば、"wal + nuts"に由来しそうだと推測できますね。"walnuts"で「○○の木の実」と考えられますが、前半部"wal-"とは本来どんな由来があるのでしょうか。
"walnuts"「クルミ」とは、どんな木の実?
Online Etymology Dictionaryで、"walnut"の語源を調べてみました。
Middle English wal-not, from Old English walhnutu "nut of the walnut tree," literally "foreign nut," from wealh "foreign" + hnutu.
対訳:中英語wal-not、古英語walhnutu「クルミの木の実」、原義は「外国の木の実」、wealh「外国の」+ hnutuから。
(出展:Online Etymology Dictionary)
実は前半部の"wal-"は「外国語の」という意味の語であり、本来「外国の木の実」という意味の呼称だったそうです。
では、この場合の「外国」とはどこのことなのでしょうか。
So called because it was introduced to Germanic peoples from Gaul and Italy, distinguishing it from the native hazel nut.
対訳:ガリアやイタリアからゲルマン民族にもたらされましたが、在来のヘーゼルナッツと区別するためこのように名づけられました。
(出展:Online Etymology Dictionary)
ガリアとは現在のフランスに相当する地域のかつての呼称です。なお、そもそも「クルミ」はペルシャが原産で、そこから東西に伝播したそうです。
現代にも地名として残る「外国」とは?
"walnuts"の前半部、"wal-"「外国の」は古英語の時代にはまだ"wealh" [ウェアルフ]という形で用いられていたようです。
その意味は「ケルト人」や「ウェールズ人」であり、まれに「ローマ人、外国人、奴隷」という意味もあったとされています(参照:en.wiktionary)。
現代英語では一般名詞として残りませんでしたが、実は地名として今でも見ることができるのです。
それが"Wales"「ウェールズ」および"Cornwall"「コーンウォル」です。
順に、連合王国(イギリス)を構成する一国、グレートブリテン島南西端の地域を指しますが、いずれもケルトの文化が今でも色濃く残る地域です。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、"walnut"「クルミ」という英単語ついて調べてみました。
前半部"wal-"の語源を訪ねてみると、今に残る地名に行き着くなど興味深い発見がありましたね。
今後もこのような発見があれば、当ブログで紹介していきたいと思います。