ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
ファストフードは手軽に利用できるという点で人気ですね。
店舗の数も多く、ハンバーガーや牛丼、ラーメンなどバリエーションも豊富なので選択肢が多いのも嬉しいところです。
定番メニュー「ナゲット」の元の意味とは?
日本ソフト販売という会社が集計しているデータによりますと、ファーストフードチェーンの店舗数ランキングの第1位は「マクドナルド」で、国内に約3,000店舗が展開されているそうです。
(参照:www.nipponsoft.co.jp/blog/analysis/chain-restaurant2025/)
マクドナルドには様々な種類のハンバーガーをはじめフライドポテトやナゲットといったサイドメニューも充実していますね。
ところで定番メニューの1つであると思われる「ナゲット」ですが、そもそもはどんな意味の単語かご存じですか。
英語"nugget"に由来する単語ですが、実は「(貴金属の)塊」とか「天然の金塊」という意味なのです。
ナゲットのカラッと揚がった黄金色の衣は、確かに金塊を思い起こすかもしれませんね。
英語"nugget"の語源はつづり間違いから?
ところで、この"nugget"の語源は正確には分かっていないようです。
オックスフォード英語辞典(OED)によると、一方言に起原があると示唆されています。
probably from southwestern England dialectal nug "lump," a word of unknown origin [OED].
対訳:恐らくイングランド南西部の方言nug「塊」に由来すると思われるが、起源不詳[OED]。
(出展:Online Etymology Dictionary)
指小辞"-et"がついて、"nugget"「小さな塊」がルーツではないかということですね。
その他に、つづり間違いに由来するのではという面白い説もあるようです。
Another theory is that it is from a misdivision of an ingot.
対訳:他に、an ingotの誤分割によるものという説がある。
(出展:Online Etymology Dictionary)
"ingot"とは「鋳造された金属の塊、金塊」という意味の単語です。母音で始まることから不定冠詞"an"がつくところ、"an ingot"ではなく"a ningot"と誤認してしまい、それが変化して"nugget"になったのでは?ということですね。
定冠詞と融合してしまった"ingot"
"nugget"の由来として"an
ingot"の誤分割という話を上でしましたが、"ingot"という語については興味深い話があります。
実は英語"ingot"はフランス語に取り入れられているのですが、フランス語に於いては"lingot"と語頭に"L"がついているのです。
これはフランス語の定冠詞"le"(=英"the")が母音ではじまる単語の前でアポストロフィ付のl’となり、"l’ingot"のように省略されるのが本来の形でした。
それが一般名詞として"lingot"という形になっているのです。
これに定冠詞"le"をつけた、"le
lingot"はルーツを遡れば"le le ingot"と二重で定冠詞がくっついていると見ることができますね。
ちなみに、フランス語"lingot"は他のロマンス諸語にも借用され、イタリア語"lingotto"、スペイン語・ポルトガル語"lingote"と派生しています。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は"nugget"「ナゲット」について調べてみました。
一説に"an ingot"の誤分割が由来という話もさることながら、フランス語"lingot"の成り立ちも興味深い発見でした。
今後もこうした発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。