【雑学】オリゴ糖とはどんな糖のこと?

2025/06/23

単語

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ハロー。Yumaです。

皆様、今日も楽しんで語学してますか?

チョコレートやクッキーなど甘いものは摂りすぎると健康を害する元ですが、糖分は私たちのエネルギー源であり、脳の活性化や気分転換できるというメリットもあります。

糖分と一口に言っても様々な種類があります。ブドウ糖や砂糖、オリゴ糖などが一例です。


オリゴ糖とはどんな糖のこと?

ブドウ糖はグルコースと同義ですが、その名前は18世紀後半、ドイツ系ロシア人のヨハン・トビアス・ロヴィッツという化学者がブドウの中から初めて発見したことに由来しているのだそうです。

ドイツ語では"Glucose"「グルコース」のほか"Traubenzucker"という名称もあり、これは"Trauben"「ブドウ」+ "Zucker"「砂糖」から成る語です。

では、オリゴ糖という名前の由来は何でしょうか?

英語では"oligosaccharide"と表記されるのですが、その名はギリシャ語に由来します。

ギリシャ語で「少ない」という意味の"oligos"から派生した接頭辞"oligo-"の音訳「オリゴ」から来ていたというわけです。

なお、後半の"saccharide"はラテン語"saccharum"「砂糖」に由来し、前後を合わせてオリゴ糖とはすなわち「少ない糖」が原義だというわけです。

ではいったい何が「少ない」のかというと、少ない糖類で構成されているから「オリゴ糖」という名称がついています。

糖類には、それ以上は分解されえない最小単位があり、そうしたものは単糖類と分類されます。その代表がブドウ糖です。

ブドウ糖と果糖(果物に多く含まれる)が結合すると砂糖になります。2種類の糖が結合してできるため二糖類と呼ばれます。

そして、ブドウ糖が多数結合するとデンプンになります。たくさんの糖から成るので、これは多糖類と呼ばれます。

このように、結合している糖類の「少ない」ことがオリゴ糖の由来だったのでした。


オリゴ糖と寡頭政治の関係

「少ない」という意味のギリシャ語"oligos"は、オリゴ糖だけでなく他の単語でも用いられているのを目にします。

以前、ニュースメディアに於いて「オリガルヒ」という用語がしばしば登場しました。

これはロシアにおいて産業界や金融界を牛耳る新興財閥を指す語とされていましたが、その語源は前述のギリシャ語"oligos"が関係しています。

すなわち、"oligo-"「少ない」+ "arche"「支配」から成る単語"oligarchia"「寡頭政治」がルーツになります。

ソビエト連邦の崩壊後、資本主義化の進んだロシア国内において資本を大きく蓄え、政治的影響力も持つようになった少数の資本家たちを指すようになったというわけです。


最後に

いかがでしたでしょうか。今回は「オリゴ糖」という名前について調べてみました。

語源を知ることで、オリゴ糖とは何たるものかについてより正確に理解できるようになりますね。

また、政治的なワードである用語にも関連性があるというのは意外だったのではないでしょうか。

今後も興味深い発見があれば、当ブログで紹介していきたいと思います。

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プロフィール

Yuma
様々なヨーロッパの言語を独学し、日々の学習で得た発見や個人的に興味深い語学ネタを発信しています。外国語学習に疲れたとき、息抜きに読んでもらえれば幸いです。

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