【雑学】地名に由来する色の名前とは?

2025/05/29

英語

t f B! P L

ハロー。Yumaです。

皆様、今日も楽しんで語学してますか。

私が子供のころは、ランドセルは男の子=黒であり女の子=赤でしたが、今ではカラーバリエーションが増え、子供たちが思い思いの色を選んでいますね。

そもそも色にはどれくらいの種類があるのでしょうか。

ネットの情報によれば人間が識別可能な種類として百万色にもなるのだそうです。また千以上の色が日本語では名前を付けられているのだそうです。

今回は、膨大な種類を持つ色の中から二つだけ、その名称の語源を尋ねてみたいと思います。


虹の七色の1つ、「藍色」の語源とは?

日本において、虹は一般的に以下の七色から成ると考えられています。

赤、橙、黄、緑、青、藍、紫

それぞれの色を英語で表現すると、以下の通りです。

 red, orange, yellow, green, blue, indigo, violet

このうち"indigo"「藍色」は、地名に由来するのだそうです。

from Spanish indico, Portuguese endego, and Dutch (via Portuguese) indigo, all from Latin indicum "indigo," from Greek indikon "blue dye from India," literally "Indian (substance)," neuter of indikos "Indian,"

対訳:スペイン語のindicoやポルトガル語のendego、(ポルトガル語経由)オランダ語のindigoから、いずれもラテン語のindicum「(染料の)インディゴ」に由来し、ギリシャ語のindikon「インド産の青色染料」、原義は「インドの(もの)」でありindikos「インドの」の中性形から。

(参照:Online etymology dictionary

もとはインド産を意味するギリシャ語に由来していました。

染料のもとである植物の藍は中国やインドが原産で、そこからシルクロードを通じて西洋や日本にもたらされたのですね。


ワインレッドの別名、バーガンディーの語源とは?

濃い紫色がかった赤色がワインレッドですが、別名でバーガンディーとも呼ばれます。

このバーガンディーは、英語"burgundy"から来ているのですが元はある地名を指す単語なのです。

それはフランス東部に位置するブルゴーニュ地方です。

フランス語では"Bourgogne"という表記が、英語では"Burgundy"と呼ばれているのです。

そもそも、この名称はゲルマン系の民族・ブルグント族("Burgund")が住み着いた土地・ブルグンディア("Burgundia")に由来するそうです。

更に遡ると印欧祖語の語根*bʰerǵʰ-「高い」がルーツであり、すなわち「高い土地」がブルゴーニュ地方の原義と言えます。

ブルゴーニュ地方は丘陵地帯であり、その地形から良いワインが造られているのだそうです。そのワインの色の代名詞として定着したのがバーガンディーだというわけですね。


最後に

いかがでしたでしょうか。今回は、色の名前について調べてみました。

"indigo"「藍色」と"burgundy"「バーガンディー」はどちらも地名に由来する名前だったのですね。

何千とある色名には、他にも興味深い語源を持つものもあるかもしれません。

今後も興味深い発見があれば、当ブログにて紹介していきたいと思います。

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プロフィール

Yuma
様々なヨーロッパの言語を独学し、日々の学習で得た発見や個人的に興味深い語学ネタを発信しています。外国語学習に疲れたとき、息抜きに読んでもらえれば幸いです。

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