ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
無人航空機「ドローン」は企業による活用のほか、個人が空撮を楽しむという用途も今では一般的になっていると思います。
しかし操縦には慣れるまで時間がいりそうです。私は以前チャレンジしたものの、一向に上達せず断念しました。
今回はドローンという単語について調べてみたいと思います。
「ドローン」の本来の意味とは?
「ドローン」は、英語"drone"に由来します。
この単語を辞書で引いてみると、第一義に「雄バチ、雄ミツバチ」という意味が見つかりました。
なんと本来は昆虫の蜂を指す単語だったというわけです。
ご存じの通り蜂は階層ごとに役割を持つ昆虫です。群れのトップである女王蜂は産卵に専念し、働き蜂はエサを集めたり巣を作ったりといった仕事をし、雄蜂は女王蜂との交尾による繁殖に専念します。
女王蜂は"Queen bee"、働き蜂は"Worker
bee"と英語で表現しますが、雄蜂には"drone"という固有の単語が存在していたのですね。
なお余談ですが英語"bee"は総称としての蜂や蜜蜂を指す単語であり、スズメバチのような大型の蜂には"wasp" [ワスプ]とか"hornet" [ホーネット]という単語があります。
英語"drone"の語源とは?
"drone"の語源をOnline etymology dictionaryで調べてみると、どうやら擬音語に由来するようです。
Middle English drane, drone, "male honeybee," from Old English dran, dræn, from Proto-Germanic *dran- (source also of Middle Dutch drane; Old High German treno; German Drohne, which is from Middle Low German drone), probably imitative
対訳:中英語のdrane、drone「雄ミツバチ」、古英語のdran、dræn、ゲルマン祖語の*dran-(中期オランダ語drane、古高ドイツ語treno、中低ドイツ語droneに由来するドイツ語Drohneと同源)、恐らく擬音語由来
(参照:Online etymology dictionary)
蜂の飛ぶ音(羽音?)に着想を得たのでしょうか。
なお、引用中にあるドイツ語"Drohne"も辞書によると「雄ミツバチ」という意味でしたが、面白いことに文法上は「女性名詞」に分類されています。
Online etymology dictionaryによると、無人航空機という意味での用法は1946年から見られるそうです。
こちらも無人航空機の飛ぶ音に着想を得たのかもしれません。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は英語"drone"という単語について調べてみました。
本来の意味は「雄バチ、雄ミツバチ」という単語だったわけですが、確かに私が操作にチャレンジしたドローンは蜂の飛ぶようなモーター音を発していました。
今後も興味深い発見があれば、当ブログで紹介していきたいと思います。