ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
「鍵」という言葉には錠を開け閉めするための道具を指す直接的な意味の他に、物事の手がかりや解決の糸口といった意味でも使われます。
これは外国語でも同様で英語key、フランス語clé、イタリア語chiave、スペイン語llaveにても直接的な意味の他に比ゆ的に使われる「鍵」という意味があります。
「イギリスの鍵」とはどんな鍵?
フランス語、イタリア語、スペイン語には「鍵」を用いた次のような表現があります。
フランス語 clé anglaise
イタリア語 chiave inglese
スペイン語 llave inglesa
各言語において前半部が「鍵」という意味、後半部は「イギリスの」という意味であり、すなわち直訳で「イギリスの鍵」となります。
一体どんな鍵なのでしょうか?
実はフランス語、イタリア語、スペイン語においては「鍵」の他に、工具の「レンチ」と言う意味もあります。
レンチとは、ボルトやナットを締めたり緩めたりする際に使われる工具ですね。
ということで、上の表現は「イギリスの鍵」ではなく「イギリス(式)のレンチ」という方が適しているのですが、それにしてもイギリスのレンチとは何なのでしょうか。
「イギリス(式)のレンチ」とは?
正解は「モンキーレンチ」でした。
モンキーレンチとは口幅の調節が可能なレンチのことです。大きさの異なる様々なナットやボルトに対応することができます。
なおモンキーレンチは英語monkey wrenchをそのまま取り入れた外来語ですが、英語ではなぜmonkey「サル」と言うのでしょうか。
一節にはこのレンチが生まれた英国において、レンチの開口部が「サル」の顔を連想させることからの命名と言われています。
大陸側のヨーロッパ(フランス、イタリア、スペイン)で「イギリスの」という単語が付けられたのはモンキーレンチが英国生まれだからという理由の他に、メートル法が主流の国において一般的でなかったイギリス式のインチ法に基づくナットやボルトを扱うためのレンチだったからという理由によるものなのだそうです。
(以上、参照:en.wikipedia)
他にドイツ語ではモンキーレンチのことをEngländer [エングレンダー]と言うことがあるそうですが、これは本来「イングランド人(男性)、イギリス人(男性)」を意味する単語です。
最後に
今回は、「鍵」を意味する単語に関する表現について調べてみました。
ちなみに、取り上げたフランス語、イタリア語、スペイン語およびドイツ語以外でモンキーレンチを指す表現として以下が見つかりました。
ギリシャ語 gallikó kleidí
ルーマニア語cheie franceză
どちらも「鍵」+「フランスの」を意味する単語で成り立っています。
これらの国では英国生まれのモンキーレンチがフランスを通じて取り入れられたのでしょう。言葉を通じて道具の伝播が読み取ることができて面白いですね。
