ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
会社において運営方針や資金計画に関する意思決定やその執行を担うのは、取締役と呼ばれる人々です。
では、「取締役」英語で何と言うでしょう。一般的にはa directorです。
「指示する、指揮する」という動詞directから派生した語であり「取締役」の役割を正に表現しているといえますね。
他にはa board memberという表現もあります。
boardは「ボード」、すなわち「板、板材」という主な意味がありますが、なぜa board memberで「取締役」と表現できるのでしょうか。
英語で取締役は、板のメンバー?
a board memberを「板のメンバー」と訳してしまうと意味が分かりませんね。
これが「取締役」を意味するようになったわけは、boardの意味が変遷(拡大)したことによるものです。
boardの語源は、印欧祖語で「切る」という意味の動詞をルーツとしてゲルマン祖語*burdam、古英語bord「厚板、平らな表面」を経て現在に至るものと考えられています。
ルーツから「切り出された板材」という意味がイメージできますね。
その後、中英語の頃までに「テーブル、食卓」という意味に発展します。テーブルの平らな表面がイメージになったのでしょう。更に14世紀初めには「食卓で出されるもの(=食事)」となり、本来の「板材」の意味からも離れ始めます。
また16世紀後半には「評議会が開かれるテーブル」という意味が派生し、17世紀初めには「幹部協議会」や「公的・私的な事業の運営を担う人々」という意味に至りました。
つまり、本来の「板材」が「テーブル」になり、そのテーブルの上のものやテーブルを囲んで行われること、そこに関係する人の意味になっていったというわけだったのです。
(以上、参照:Online etymology dictionary)
英語on the boardとはどんな意味?
それでは、タイトルに戻ってon the boardの意味を考えてみましょう。
boardの主な意味は「板、板材」ですので、一般的にon the boardとは「板の上に」ということになります。
He is drawing the picture on the board.
「彼はボードに絵を描いている」
この場合on the boardとは、「黒板に」または「ホワイトボードに」という意味であると考えられます。
しかしビジネスの場面では、「取締役(の一員)である」のような意味になります。
She is on the board of the excellent
company.
「彼女はその優れた企業の取締役(の一員)である」
ちなみに、「板の上に」でも「取締役である」という意味のどちらも定冠詞theを忘れないようにしましょう。
無冠詞でon boardだと、「乗り物に乗っている」とか「賛成である」という意味になってしまいます。
All passengers are on board. 「すべての乗客が搭乗しました」
I’m on board. 「賛成です」
ここではon boardのひとまとまりで副詞や前置詞的な働きをしているため無冠詞となっています。
なお、「賛成している」と言う意味は「同じ乗り物に乗っている」というイメージから派生しています。
最後に
今回は、boardという英単語について調べてみました。
「板、板材」という意味から始まり、「取締役」という意味に至るというのは面白いですね。
今後も興味深い発見があれば当ブログにて紹介していきたいと思います。
