ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
気温も落ち着く秋の夜長は本を読むに適した時期だいうことで「読書の秋」という表現がありますが、その由来は古く中国・唐代の漢詩の一節にあるのだそうです。
読書家を意味する「本の虫」を外国語で何と言う?
本が好きな方は秋に限らずいつでも読書を楽しんでいると思いますが、そんな読書家のことを「本の虫」と言うことがあります。
この言葉はもともと古本などの古紙を食べる虫(シミ)が転じて、かじりつくように読書する人を指すようになった表現です。
ちなみにシミは漢字で「紙魚」と書きますが魚ではなく昆虫です。体をくねらせて動く様が泳ぐ魚のように見えることが由来だそうです。
この「本の虫」は、面白い事に外国語でも同様の表現があります。
英語 bookworm [ブックワーム]
ドイツ語 Bücherwurm [ビュヒャーヴルム]
オランダ語 boekenwurm [ブーケンヴルム]
デンマーク語 bogorm [ボゴルム]
これらゲルマン系の言語はいずれも「本」を意味する単語(英:book、独:Bücher、蘭:boeken、デン:bog)と「虫」を意味する単語(英:worm、独:wurm、蘭:wurm、デン:orm)から成っています。
なお言語間で単語がよく似ていますが、これは同じ語源から発展しているためです。
「本の虫」における虫とはどんな虫か
ところで一口に虫といっても、その種類は様々です。
ゲルマン系の言語における単語worm、wurm、ormは、「ミミズ」や「芋虫」といった細長い虫を指します。
面白いことに、他の言語では「本の虫」の虫に別の種類の単語があてられています。
ハンガリー語 könyvmoly [コニュヴモイ]
チェコ語 knihomol [クニホモル]
ポーランド語 mól książkowy [ムル・クションシュコヴィ]
これら言語における虫には「蛾」を意味する単語が用いられています(ハン:moly、チェコ:mol、ポー:mól)。
ハンガリー語とチェコ語では前半部(順にkönyv、kniho)が「本(の)」という意味です。ポーランド語は順番が逆で後ろからksiążkowy「本の」という語がmól「蛾」を修飾するという構成になっています。
ロマンス語圏における「本の虫」とは?
ロマンス語圏で「本の虫」に相当する表現では、「虫」ではなく別の動物が用いられています。
フランス語 rat de bibliothèque [ラ・ド・ビブリオテーク]
イタリア語 topo di biblioteca [トポ・ディ・ビブリオテーカ]
ルーマニア語 șoarece de bibliotecă [ショアレチェ・ディ・ビブリオテカ]
どれも前置詞de / diに続く単語は「図書館」を意味する語です。
では最初のrat / topo / șoareceとは何でしょうか。
フランス語ratの綴りから推測できるかと思いますが、答えはいずれも「ネズミ」であり3言語とも直訳すれば「図書館のネズミ」という表現です。
書庫の中や書棚の間を動き回って様々な本を読み漁る様から連想されたのかもしれませんね。
最後に
今回は「本の虫」という表現に相当する外国語について調べてみました。
言語によって表現の仕方が似ていたり異なっていたり、様々で面白いですね。
今後も興味深い発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。
