ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
世の中には様々な仕事がありますが、今回はある仕事の名前について語源の面から調べてみたいと思います。
英語tailor「仕立て屋」の語源とは?
お客の希望に応じて衣服を新しく作ったりサイズを直したりする仕事を担うのは「仕立て屋」です。
英語ではtailorであり「テーラー」として日本語にも取り入れられていますね。
tailorの語尾-orとは「~する人(もの)」という意味の接尾辞で、他にactor「俳優」等の単語にも見られます。
では前半部tailとは何でしょうか。英語にはtail「尾」という単語がありますが、残念ながら今回のtailorとは関係がありません。
この語源は遡ると、ラテン語にたどり着きます。
from Anglo-French tailour, Old French tailleor "tailor," also "stone-mason" (13c., Modern French tailleur), literally "a cutter," from tailler "to cut," from Late Latin or old Medieval Latin taliare "to split"
対訳:アングロ・フランス語tailour、古フランス語tailleor「仕立て屋」または「石工」(13世紀、現代フランス語のtailleur)から、原義は「切る人」で動詞tailler「切る」から、後期ラテン語または古中世ラテン語taliare「分ける」から
(出展:Online Etymology Dictionary)
もとは「切る」という動詞がルーツだったのですね。そのため、かつては布を切って衣服を仕立てる仕事だけでなく、石を切り出し加工する仕事も意味したのだと思います。
英語retail「小売り」の語源とは?
卸売業者などから仕入れた商品を最終消費者へ販売する仕事を「小売り」と言います。
この単語もよく見るとtailという語が含まれていますが、実はtailorと同じく「切る」に関連した語源を持っているのです。
from Old French retaillier "cut back, cut off, pare, clip, reduce, circumcise," from re- "back" + taillier "to cut, trim".
対訳:古フランス語retaillier「切り詰める、切り離す、切り取る、切り抜く、減らす、割礼する」、re-「元へ、後ろへ」+ taillier「切る、刈り込む」から。
(出展:Online Etymology Dictionary)
大量に仕入れた商品を小さく切って販売するイメージに由来していたというわけですね。
tailの本来の意味は「小枝」?
tailorとretailに共通する語源となったのはラテン語で「分ける」を意味したtaliareでした。
この動詞を更に遡ると、ルーツには名詞taleaの存在があります。ところが、その意味は「細い棒、杖、柄杓、切穂、小枝」でした。
なぜ「小枝」という意味の名詞から派生した動詞が「分ける」や「切る」という意味になったのでしょうか。
The post-Latin sense development would be "piece of a plant cut for grafting," hence a verb, "cut a shoot," then, generally, "to cut."
対訳:ラテン語以降の意味の発展としては「接ぎ木のために切り取られた植物の一部」から「芽を切る」という動詞が派生し、そして「切る」という一般的な意味となった。
(出展:Online Etymology Dictionary)
その背景には、接ぎ木のために「切る」という動作が隠れていたのですね。
最後に
今回は「切る」が語源の仕事、tailorとretailについて調べてみました。
その究極的なルーツは「小枝」であり、そこから派生した意味の変化があったのですね。
今後も興味深い発見があれば当ブログにて紹介していきたいと思います。
