ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
デジタル機器の発展著しい昨今、文章を手書きする機会はそれほど多くは無いかもしれませんが、それでも字がきれいに書けるに越したことはありません。
私の書く字は癖が強くお世辞にも綺麗とは言えませんが、相手に分かりやすく書くよう心がけています。
「悪筆」を外国語で何と言うか?
字が下手なこと、また読みづらい字について日本語では「悪筆」と言います。
他に慣用句で「ミミズの這ったような字」と表現することもあります。
では、外国語では「悪筆」を何と言うのでしょうか。調べてみると日本語の慣用句のように生き物が使われている例がいくつか見つかりました。
1.英語の場合
「悪筆」は英語で、poor handwritingやbad handwritingというのが一般的です。文字通りに、下手な・悪い手書きという意味です。
しかし他にも以下の表現で言うことができます。
chicken scratch
直訳すると「鶏がひっかいた(ような字)」ということで、日本語の慣用句の「ミミズ」に対して英語ではchicken「鶏」が登場します。
2.ドイツ語の場合
続いてドイツ語では、unleserliche Handschrift [ウンレーザリヒェ・ハントシュリフト]という表現があります。「読みづらい手書き文字」という意味です。
しかし口語では以下の表現が見つかります。
Sauklaue [ザウクラウエ]
これはSau「ブタ」+ Klaue「ヒヅメ」から成る単語で、要するに「ブタがヒヅメで書いたような下手な字」を意味します。
3.フランス語の場合
フランス語では一般的にmauvaise écriture [モヴェーズ・エクリチュール]という表現があります。順番に「下手な・悪い」、「文字、筆跡」という意味です。
ただ、やはり英独と同様に以下の口語表現があります。
pattes de mouche [パト・ドゥ・ムシュ]
直訳すると「ハエの足」という意味です。ハエの細い足が点々と連なっているようなイメージでしょうか。
4.スペイン語の場合
一般的な表現としてはmala letra [マラ・レトラ]です。「下手な・悪い」を意味するmalaと「文字」を意味するletraから成り、すなわち「悪筆」ですね。
スペイン語の慣用句はユニークで、以下の表現があります。
letra de médico [レトラ・デ・メディコ]
最初のletraは先述の通り「文字」。médicoは「医者」という意味であり、つまり「医者の文字」が原義です。
専門的な用語が多い中で忙しくスピード優先のお医者さんの筆記が雑になってしまうのは日本だけでなく海外でも同様なのでしょうね。
5.フィンランド語の場合
ウラル語族に分類されるフィンランド語での表現はどうでしょうか。一般的にはhuono
käsiala [フオノ・カシアラ]と言い、順に「悪い・下手な」「文字、手書き」という意味です。
慣用句ではharakanvarpaat [ハラカンヴァルパート]という表現があります。
harakka「カササギ」の属格形harakan「カササギの」とvarpaat「足(複数形)」の組合せで、「カササギの足」が原義です。
カササギはフィンランドの都市部から地方まで広く分布しているそうで、馴染み深さから慣用句に取り上げられたのでしょう。
6.ハンガリー語の場合
系統的にフィンランド語と同じウラル語族に属するハンガリー語では、一般的にはrossz
kézírás [ロッス・ケージーラーシュ]と言います。順に「悪い」、「手書き、筆跡」を意味する単語から成る表現です。
口語ではmacskakaparás [マチカカパラーシュ]という言い方があるそうです。
これはmacska「猫」+ kaparás「ひっかくこと」から成り、猫がひっかいた跡のような読みづらい文字という表現です。
最後に
今回は読みづらい、下手な文字を意味する「悪筆」について海外での表現を調べて比べてみました。
日本語の慣用句では「ミミズ」の名が挙がっていましたが、ところ変われば鶏や豚など他の生き物だったり、医者が挙げられたりと興味深い発見がありました。
今後も面白い発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。
