ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
男性か女性かについては、生物学的な性別のほかに社会的な区分や文法的な名詞の区分でも用いられます。
今回はそうした区分の在り方ではなく、ルーマニア語における「男性」と「女性」を意味する単語について調べてみたいと思います。
ルーマニア語の男性は「○○がある」人のこと?
ルーマニア語において(大人の)男性を指す単語は、bărbat [バルバト]と言います。
記号のついた最初の母音ăは、音素/ə/を示します。カナ表記上は「ア」ですが、少し力の抜けた曖昧な音です。
この単語はラテン語barbatusに由来するのですが、もともとは「あごひげがある」という意味の形容詞でした。
かつては「あごひげ」が男性の象徴であったのだろうと思われます。
ちなみにbărbatは稀に形容詞として「勇敢な、力強い」という意味でも用いられることがあるのだそうです。
ルーマニア語で女性を意味する単語の意外な語源とは?
男性bărbatに対して、女性はfemeie
[フェメイエ]と言います。
この単語は、一見するとラテン語のfemina「女性」やフランス語のfemme「女性」との関連性が有るように思えます。
(ちなみにラテン語feminaから派生したのがフランス語のfemme)
ところが、ルーマニア語femeieはそうした単語とは無関係だそうなのです。
では、そのルーツとは何かというとラテン語のfamilia「家族」が音韻的な変化や意味の変化を経て、femeie「女性」に至ったと考えられているのです。
そもそも「家族」という意味がどのように「女性」という意味へと変わったのでしょうか。
これは言語学における提喩(ていゆ)、つまり「全体を以て一部を表す」手法によるものです。
もとは「家族」という意味だったのが時代とともに「家の切り盛りを中心となって担う人(=女性)」に焦点が当てられ、結果として限定された「女性」の意味となりました。
音韻的にも母音同化、口蓋化などの変化を経てfamiliaがfemeieという形になりました。
なお、「家族」を表す単語はラテン語からわずかに形を変えたfamilieと言います。
最後に
今回はルーマニア語で「男性」、「女性」を表現する語について調べてみました。
ルーツを遡ると、現代とは異なった意味の単語から派生していたことが分かりました。
今後も興味深い発見があれば当ブログにて紹介していきたいと思います。
