ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
「日曜日」は多くの地域においては休日と定められていますが、そのルーツはキリスト教の考え方にあります。イエス・キリストが復活した日が日曜日であったことから特別な日であり、古く321年に時のローマ皇帝の発令により日曜は仕事を休み教会で祈る日と決まったのだそうです。
「日曜日」は「○○しない日」
キリスト教は、布教活動によりローマから広がっていきました。東欧のスラヴ語圏においては9世紀にキュリロスとメトディオスという兄弟によるスラヴ語での布教によりキリスト教が広がっていきます。
スラヴ語圏で「日曜日」を意味する単語は、そんなキリスト教的な考え方が反映されています。
ポーランド語 niedziela [ニェヂェラ]
チェコ語 neděle [ネヂェレ]
ブルガリア語 неделя (nedelja) [ネデリャ]
あくまで一例ですが、3言語とも似ていますね。
いずれも否定の接辞(nie- / ne- / не-)+ dziela / děle / деляから成り立っているのですが、後半部は「働く」という意味の動詞が元になっており、すなわち「働かない日」が原義だったのです。
ちなみに、翌日は「月曜日」ですが上の3言語では以下のように言います。
ポーランド語 poniedziałek [ポニェヂャウェク]
チェコ語 pondělí [ポンヂェリー]
ブルガリア語 понеделник (ponedelnik) [ポネデルニク]
これらはいずれも「日曜日」の単語に、po-がついたものに由来します。po-とは「~の後」という意味の接頭辞であり、すなわり「働かない日(日曜日)の後の日」が原義です。
ロシア語の「日曜日」は「1週間」?
同じスラヴ語圏でもロシア語においては意味が異なります。
ロシア語にもнеделя (nedelja)と綴って[ニヂェーリャ]のように発音される単語があります。語源はやはり否定のне- + деля(「働く」という動詞から)であり「働かない日」が原義です。
ところが、その意味は他言語のように「日曜日」ではなく「1週間」という意味なのです。
ロシア語圏では日曜どころか、1週間まるまる働かないのでしょうか。
もちろんそんな訳はないのですが、これもキリスト教文化圏における考え方が影響しているようです。
すなわち休息日(=日曜日)を起点に次の休息日までを1週間として数える考え方であり、ロシア語においては元の意味を逸れてその単位(=1週間)をнеделя (nedelja)と言うようになり現代に至るのだそうです。
では現代ロシア語で「日曜日」は何と言えばよいかというと、воскресенье
(voskresenje) [ヴァスクリセーニェ]と言います。
この単語もやはりキリスト教と深い関係があり、「復活する」という動詞воскресать
(voskresat’)に由来するイエス・キリストの「復活」にちなんだ命名です。
なお、「月曜日」はпонедельник (ponedel’nik) [パニヂェーリニク]といいます。
その語源は上で見た他のスラヴ諸語と同じくpo-「~の後」がついた「働かない日(日曜日)の後の日」が原義であり、ここにнеделя (nedelja)の昔の意味を偲ぶことができます。
最後に
今回はスラヴ語圏における「日曜日」を意味する単語について調べてみました。
「働き方改革」や「ワークライフバランス」という言葉が聞かれて久しい昨今ですが、休日は「働かない日」を徹底しリフレッシュすることで翌週からの仕事に取組みたいものですね。
