ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
「カバ」は、陸上ではゾウやサイに次ぐ大きさを誇る哺乳類です。
カバ = 河馬であるわけとは?
カバは漢字で「河馬」と表記できるわけですが、これは中国語の河馬(簡体字:河马)から日本語に取り込まれたものです。
その究極的なルーツはと言えば、ギリシャ語にまで遡ることができます。
ギリシャ語ではἱπποποταμος(ラテン文字表記:hippopotamos)と言いますが、この語は以下の2つから構成されているのです。
ἱππος (ラテン文字表記:hippos 「馬」) + ποταμος (ラテン文字表記:potamos 「河」)
つまり「河馬」とはギリシャ語の表現を置換えたものだったというわけですね。
なおギリシャ語ἱπποποταμοςはラテン語にももたらされ、語尾を少し変えhippopotamusとなりました。
これを更にそのままの形で借用したのが、英語hippopotamusだというわけです。
ちなみに古代文明の1つであるメソポタミア文明の名前にも、potamos「河」が含まれています。ギリシャ語でmeso-「~の間の」+ potam(os)「河」+ -ia「~の土地」から成り、すなわち「河の間の土地」が原義だったのです。
この文明の興った地が、チグリス川とユーフラテス川の間の肥沃な平野であったことに所以する命名だったのですね。
河馬の「河」とはどこのこと?
カバは先述の通り哺乳類ですが、一日の大半は水の中で過ごす半水生動物です。
4~5分ほどの潜水も可能で、動物園では水中を軽やかに移動する姿を見ることもできますね。
だからこそギリシャ語で「河」を意味するpotamosが名前に付けられたのでしょう。
では、この「河」とは一体どこのことなのでしょうか。
・・・
実は、世界最長の河川であるアフリカの「ナイル川」なのだそうです。
カバの生息域はサハラ砂漠以南の東部、中部、南部と分布しているそうですが、アフリカ大陸の北東部を流れるナイル川流域も含まれます。
現在は上流域に限られますがかつては下流域にも広く生息しており、それが古代ギリシャ語での命名につながったと考えられています。
なお、オランダ語やドイツ語ではカバの表現に「ナイル川」という名前が使われています。
オランダ語 nijlpaard [ネイルパールト] = Nijl「ナイル」+ paard「馬」
ドイツ語 Nilpferd [ニルプフェアト] = Nil「ナイル」+ pferd「馬」
最後に
いかがでしたでししょうか。今回はカバの名前について調べてみました。
名前に含まれる「河」が具体的にどこなのかなんて今まで考えたこともありませんでしたが、調べてみると興味深い発見があるものですね。
今後もこうした発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。
