ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
tuna「ツナ」と言えば、缶詰めにされたフレークが思い浮かぶのではないでしょうか。ツナ缶の原材料は、魚(主にマグロ)であり英語でtunaとは「マグロ」を指しますね。
ただし、tunaの指す「マグロ」は総称としても使われ学術的にはマグロ族という分類が相当しますが、その場合には「カツオ」もtunaに含まれることになります。
(カツオは、学術的にマグロ族カツオ属という分類のため)
英語tunaは、魚のこと? それとも…?
いずれにせよ、英語でtunaと言えばマグロとかカツオとかの「魚」を指すわけですが、実は同じ綴りで全く異なる意味で用いられるtunaもあります。
「魚」以外の意味でのtunaは、植物の「ツナサボテン」を指すのだそうです。
果実が食用のツナサボテンはカリブ海の西インド諸島が原産の植物なのだそうですが、魚のツナと何か関係はあるのでしょうか?
英語版Wiktionaryによれば、ツナサボテンを意味するtunaはタイノ語という言語からの借用なのだそうです。
タイノ語とはカリブ海に先住していた民族の言語で、いわゆる新世界からやってきたヨーロッパ人にとって最初に触れた現地語だとされています。
スペインによる植民地化でタイノ語はスペイン語に取って代わられ現在では消滅した言語とされますが、語彙は広く借用されその中の一つがtuna「ツナサボテン」だというわけですね。
他にもguava「グアバ」やpotato「ジャガイモ」、tabacco「タバコ」などよく知る単語もタイノ語由来です。
一方、マグロという意味のtunaの語源はラテン語thunnus「マグロ」にあり、これがアラビア語を経由しスペイン語でatúnとなり、中南米のスペイン語tunaを経て英語に借用されたというルートを辿りました(参照:Online
Etymology Dictionary)。
なおスペイン語atúnに於ける語頭a-は、アラビア語で定冠詞のついた形(at-tun)に由来します。
スペイン語やチェコ語でtunaの意味とは?
さて、上述の通りスペイン語でマグロという意味の単語はatúnというのでした。
スペイン語圏でのtunaは、あくまで植物(ツナサボテン)のみを指す単語です。
他にもtunaがまったく異なる意味で使われている言語があります。
それはチェコ語のことで、tunaと言えば重量の単位「トン(英:ton)」を指すのです。
チェコ語で1 tunaとは、すなわち「1トン」という重さのことであり「1匹のマグロ」ではありません。
ちなみにチェコ語で「マグロ(ツナ)」のことはtuňák [トゥニャーク]と言います。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回はtunaという単語について調べてみました。
今回のように他の言語で同じ綴りであっても、意味がまったく異なったり無関係の語であったりするケースは空似言語(英:false friends)と呼ばれます。
今後も面白い発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。


