ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
「聞く、聴く、訊く」はいずれも「きく」と読みますね。一般的な表記の「聞く」に対して意識して耳を傾けるという意味では「聴く」、相手に問いかけるという意味では「訊く」という漢字で使い分けられます。
【英語】「聞く」と「従う」の関係とは?
「聞く」には音が自然に耳に入ってるという意味の他、「親の言うことを聞く」のように従うという意味でも使われることがあります。
「聞く」と「従う」の関係は、英語、更にさかのぼればラテン語にも見られます。
英語にobey「従う、守る」という動詞がありますが、その語源は以下の通りとされています。
from Latin oboediō (also obēdiō (“to listen to, harken, usually in extended sense, obey, be subject to, serve”)), from ob- (“before, near”) + audiō (“to hear”).
対訳:ラテン語oboedio(またはobedio「聴く、耳を傾ける、(通常は広義で)従う、服従する、仕える」)から、ob-「前に、近くに」+audio「聞く」に由来。
(参照:en.wiktionary)
obeyの成り立ちにはaudio「聞く」が含まれていたのです。
接頭辞ob-がついて「前に / 近くで聞く」という原義から派生して、「注意して聴く(英:listen)」の意味を経て「従う」に至ったというわけですね。
なおaudioは、ラテン語の形のまま英語に入り「音声、音響」という意味で用いられるようになりました。更に日本語「オーディオ」にもなっています。
【ドイツ語】「聞く」と「やめる」の関係とは?
日本語で漢字「聞く」と「聴く」によるニュアンスの使い分けは、英語においてはhearとlistenの使い分けが相当します。
一方、ドイツ語ではhörenという動詞が「聞く(英:hear)」と「聴く(英:listen)」の両方の意味を兼ねます。
意識して耳を傾けるということを特に示したい場合には、anhören(他動詞)とかzuhören(自動詞)といった動詞を用います。
元の動詞hörenに、an-とかzu-のような前つづり(接頭辞のようなもの)を付与することでニュアンスを変えることができるのですね。
前つづりのan-、zu-はともに前置詞としても働きますが、an-は英語のonやat、zu-は英語のtoに近い意味を持っています。
anhörenやzuhörenは、an-の接触やzu-の接近というイメージから、より意識して「聴く」というニュアンスが生まれるのだと理解できますね。
一方でauf-という前つづりが付いたaufhörenは、「終わる、やめる」という意味の動詞です。
auf-は英語upやonに近い意味ですが、なぜhören「聞く」からの派生としてaufhörenが「やめる」という意味になるのかというと、これも背景には「言うことを聞いて、それをやめる」という意味へ発展したと考えられているようです。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、英語obeyとドイツ語aufhörenという動詞について調べてみました。
どちらも「聞く」という単語にルーツがあり、前者は「言うことを聞く ⇒ 従う」、後者は「言うことを聞く ⇒ やめる」という意味の発展があったとされています。
今後も興味深い発見があれば当ブログにて紹介してきたいと思います。


