ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
イタリアにはご存じの通り、魅力的な観光地が数多く存在します。
永遠の都とも称される首都ローマはもちろんのこと、花の都フィレンツェ、水の都ヴェネツィア等々。
さらに南部の代表都市ナポリは、同国のことわざで「ナポリを見てから死ね(伊Vedi
Napoli, e poi muori.)」と言われ、その風光明媚な景色は必見の価値です。
たいして北部の代表都市ミラノは、あまりにも有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」を有する教会があるほか、現代ではファッションや金融においても大きな存在感を示しています。
ミラノがある、「ロンバルディア州」とは?
首都ローマに次ぐ人口を誇るミラノは、ロンバルディア州(伊:Lombardia)の州都です。
イタリアには20の州があり例えば首都ローマはラツィオ州に属しますが、ミラノを州都とするロンバルディア州は最も多い人口を抱え、イタリア総人口の1/6を占めるのだそうです。
州の面積も4番目に広く、ミラノだけでなく中世ヨーロッパの雰囲気が漂う城壁都市ベルガモや雄大なマッジョーレ湖など観光スポットも豊富と言えます。
ロンバルディアの語源とは?
そんなロンバルディア州ですが、その州名には古い歴史を感じさせる由来があります。
そもそも現在ロンバルディアと称されるあたりは、紀元前3世紀頃には既にローマ人の支配地域となっていました。
ところが、6世紀になると北部からゲルマン民族が侵攻してきます。
いわゆる「ゲルマン民族の大移動」です。この地域に侵攻してきたのは、ランゴバルド族と呼ばれる部族でした。
その部族名はゲルマン系の祖語*langaz + *bardazに由来するのですが、現代ドイツ語では"lang" + "Bart"、現代英語だと"long" + "beard"となり、つまり「長いあご髭」という意味になります。
ランゴバルド族の男性は長いあご髭を生やすことで、自分たちの帰属意識を示したとされており、それが部族名の呼称となったのです。
彼らが住み着いた地は、ランゴバルディア(ラテン語:Langobardia)「ランゴバルド族の土地」となり、転じて現在のロンバルディアになったというわけでした。
このように突き詰めていくと、ロンバルディアの由来とは「長いあご髭の者たちの土地」と言えるでしょうね。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、地名ロンバルディアの語源について調べてみました。
今から1000年以上も前のゲルマン民族の一部族名が由来になっていたとは驚きですね。
今後も興味深い発見があれば、当ブログで紹介していきたいと思います。