ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
日本では外来語をカタカナで表記することが一般的であり、日常的な文章にも違和感なく外来語が入り込んでいます。
ただし原語の音をカタカナで表すにも限界があります。例えば日本語には英語の"R"と"L"の区別はありませんので、"right"も"light"もカタカナでは「ライト」と表記せざるを得ません。
カタカナ表記ばかりに慣れてしまうと、実際に英語ではどう書けばよいか分からなくなってしまうというわけですね。
今回は、日常的にも目にする外来語について英語ではどう書くのかを調べてみたいと思います。
「ステーショナリー」を英語で書けますか?
「文房具」という日本語もありますが、外来語の「ステーショナリー」もよく用いれる単語です。
しかし「ステーショナリー」を英語で書けるか、と聞かれると意外に難しいのではないでしょうか。
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正解は、stationeryでした。
カタカナ表記の「ステーショナリー」に引きずられて、"stationary"としてしまわないよう注意が必要です。
ちなみに、"stationary"はれっきとした英単語です。
"stationary"の方は、形容詞で「静止した、動かない」や名詞で「動かない人(もの)、常備軍」という意味の単語です。
母音が"e"か"a"かの違いしか無い両者ですが、何か関係があるのでしょうか。
"stationery"と"stationary"それぞれの語源とは?
両者について調べてみると、実はどちらもラテン語の動詞"sto"「立つ」から派生した形容詞"stationarius"「動かない」にルーツがあります。
つまり、"stationery"と"stationary"は二重語です。
もとは形容詞だったラテン語の"stationarius"は、中性ラテン語の時代になると名詞で「駅やお店で商売をする人」という意味で用いられるようになります。
その昔は行商人が各地を移動して商売していたそうですが、後に大学から認可を受けた書店が固定の場所(=動かない)で商売をするようになると"stationarius"が由来の英語"stationer"が「文房具商」という特定の意味になり、更に接尾辞"-y"がついて"stationery"「文房具」へと派生したというわけです("stationer"については、語尾"-er"が「~する人」と見なされた可能性もあるでしょう)。
一方、"stationary"の方は純粋に(?)ラテン語由来の意味を保ち現代に至っている語だと言えます。
(参照:www.etymonline.com/word/stationery)
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は「ステーショナリー」を英語でどう書くか、について調べてみました。
誤ってstationaryとしてしまっても文脈から意味は通るかもしれませんが、やはり正しいつづりを覚えておきたいものですね。
今後も興味深い発見があれば、当ブログで紹介していきたいと思います。