ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
年末はイベント事が多く出費がかさむ・・・なんてことがあるかもしれません。
では、そんな時にもらえたら嬉しい「良いもの」とは何でしょう。
ヒントは年末だけでなく、夏にももらえるかもしれないものです。
【クイズ1】夏と冬にもらえたら嬉しい「良いもの」とは?
では、正解。
・・・
答えは「ボーナス」でした。
もらえて嫌な顔をする人はいないでしょうから、確かに「良いもの」でしょうが、実は語源的にもボーナス=「良いもの」なのです。
1773, a phrase in "Stock Exchange Latin" [Weekley], taken as "a good thing," from Latin bonus "good" (adj.)
対訳: 1773年、Weekley氏の"Stock Exchange Latin"におけるフレーズから、ラテン語の形容詞bonus「良い」に由来し「良いもの」と解釈された
(参照:Online Etymology Dictionary)
実は、そもそものルーツがラテン語の形容詞"bonus"「良い」に由来していたのでした。
ちなみに、ラテン語"bonus"の語尾"-us"とは、第1・第2変化語尾と呼ばれ、修飾する名詞の性、数、格に応じて語形を変化させる必要があります。
例えば"-us"は男性名詞の単数・主格形を修飾する場合の語尾であり、女性名詞の単数・主格形であれば"-a"がついた"bona"とします。
他に、男性名詞の複数・主格形であれば、"-us"は"-i"となり"boni"です。
ただし英語においては、文法面までラテン語を踏襲はしておりません。
"bonus"の複数形は、"bonuses"もしくは"bonusses"のように英語における規則的な複数形の変化をします。
【クイズ2】「良いもの」されるお魚とは?
日本には、縁起の良い魚がいくつかあります。例えば出世魚のブリや、寿命が長く「めでたい」の語呂合わせにもなるタイなどです。
では、英語において「良いもの」とされるお魚は何でしょう?
・・・
答えは「カツオ」です。
「カツオ(鰹)」は勝男とも書けることから日本においても縁起の良い魚という認識ですが、英語もそうなのでしょうか?
英語では、"bonito"と表現します。もうピンときた方もいらっしゃると思いますが「良い」を意味するラテン語の"bonus"と関係がありそうですね。
その通りで、語源は以下の通りとされています。
1590s, from Spanish bonito, probably literally "the good one," diminutive of bueno "good," from Latin bonus "good"
対訳:1590年代、スペイン語bonitoから、恐らく原義は「良いもの」でbueno「良い」の指小形、ラテン語bonus「良い」に由来。
(参照:Online Etymology Dictionary)
スペイン語の"bonito"は「きれいな、かわいらしい」といった意味があります。
どうやら鰹のきれいな外見から"bonito"が「鰹」という意味を持ち、それが英語に借用されたのでした。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、クイズ形式で"bonus"「ボーナス」や"bonito"「鰹」という単語について調べてみました。
ボーナスと鰹が、突き詰めると共通のラテン語"bonus"「良い」にルーツがあるというのは面白いですね。
今後も興味深い発見があれば、当ブログで紹介していきたいと思います。