ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
「石に花が咲く」という慣用句があります。どんな意味でしょう?
かつて流行った歌で「アスファルトに咲く花のように~」という歌詞がありました。
細かいことを言えば、花はアスファルトの隙間をぬって咲くわけで、アスファルトに根を張ることはできませんね。
ということで、「石に花咲く」とは「ありえないこと、不可能なこと」のたとえとして使われます。
調べてみると、「ありえないこと、不可能なこと」のたとえとして使われる慣用表現は外国語にもありました。そこで以下にいくつか紹介したいと思います。
【英語】豚が飛ぶとき
英語では「ありえないこと、不可能なこと」のたとえとして以下の表現があります。
When pigs fly.
直訳すると、「豚が飛ぶとき」です。
何らかの依頼や相談を持ち掛けて、"When pigs fly."「豚が飛ぶときね」と返ってきたら残念ながら決して受け入れてはもらえないということになります。
ところで、"when pigs fly."のイメージを頭に描いてみて下さい。注目すべきは、「豚」が単数では無く複数形であることです。
まるで鳥のように豚が群れて空を飛ぶイメージですが、より一層ありえない感じが伺えます。
【イタリア語】ロバが飛ぶとき
一方で、イタリア語では「ありえないこと、不可能なこと」のたとえとして飛ぶ動物は「ロバ」だそうです。
Quando gli asini voleranno.
[クアンド リ アジニ ヴォレランノ]
順に"Quando"が「とき(英:when)」、"gli asini"「ロバ(英:the donkeys)」、"voleranno"「飛ぶ(英:fly)」という表現で、直訳すると「ロバが飛ぶとき」となります。
英語"pigs"のように、イタリア語でもロバは複数形"asini"(単数形は"asino")です。
西洋においてロバはあまり良いイメージが無く、イタリア語"asino"には「愚鈍な、愚か者」という意味もあります。
他に"essere l’asino che vola."という表現があります。
直訳「空を飛ぶロバになる(英:Be the flying donkey.)」とは、「荒唐無稽である、能力にあわない役職に就く」というたとえの表現です(参照:伊和中辞典 2版)。
【スペイン語】牛が飛ぶとき
最後は、スペイン語の例。「ありえないこと、不可能なこと」のたとえとして飛ぶのはスペイン語では豚でもロバでも無く「牛」なのだそう。
el día que las vacas vuelen
[エル ディア ケ ラス バカス ブエレン]
英語に置き換えれば"the day that the cows fly."で、直訳すると「牛が飛ぶ日」という意味。
やはり「牛」は複数形の"vacas"(単数形は"vaca")でした。
ちなみに、スペイン語語には「牛」を指す単語が大きく3つあります。
1つはここで挙がっている"vaca"ですが、他に"toro" [トロ]や"buey" [ブエイ]もあります。
"vaca"は「雌牛(メスの牛)」を指し、"toro"と"buey"が「雄牛(オスの牛)」を指します。
では"toro"と"buey"の違いはというと、去勢されていない牛が"toro"であり去勢された牛が"buey"を指します。
かつてスペインで行われていた闘牛に登場するのは"toro"であり、農耕や荷役における牛は"buey"です。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、「ありえないこと、不可能なこと」のたとえで使われる慣用表現を調べてみました。
英語、イタリア語、スペイン語で「○○が飛ぶとき」という点で共通している一方、対象の動物が異なっているのは面白いですね。
こうした慣用表現を調べてみると他にも興味深い発見があるかもしれません。今後もこうした発見があれば、当ブログで紹介していきたいと思います。