【いくつ分かる?】じゃない方の英単語6選!

2024/01/08

英語

t f B! P L

ハロー。Yumaです。

皆様、今日も楽しんで語学してますか?

少し前に「じゃない方芸人」という言葉をよく耳にしました。

元はコンビやトリオの中でメディア露出が少なく話題にならない方の芸人を指していましたが、その後は芸人に限らず存在感の薄い方という意味で広く使われるようになりました。

2017年には実用日本語表現辞典というオンライン辞書にも見出し語登録されているようです。

存在感の薄い方とされた側にしてみれば大変ありがたくないレッテルですが、英語においても「じゃない方」の単語があるのではないでしょうか。

ということで、今回は6つの単語を紹介します。いずれも生物に関する語です。この機会にぜひ「じゃない方」も覚えて頂ければ幸いです。


1."pigeon"じゃない方のハト

英語でハトのことを何と表現するでしょうか。

1つには"pigeon" [ピジョン]があります。

ピジョンという名前は、ベビー用品を扱う企業名のほかにポケットモンスターに登場するキャラクター名としても知られていると思います。

では、"pigeon"じゃない方のハトを意味する英単語は何でしょう?

 

正解は、dove [ダヴ]です。

ユニリーバ社が展開するビューティケア製品の名前はハトを指していたのですね。

では、"pigeon"と"dove"でどう違うのでしょうか?

a-z-animals.comによると、2つの点で両者は区別されるようです。

While doves and pigeons come from the same family of birds, generally doves are smaller while pigeons are the larger species. The other key difference is that pigeons have straighter tails while doves’ are more fanned out.

対訳:dovepigeonは同じ鳥類に属しますが、一般にdoveは小型のハトを、pigeonは大型のハトを指します。もう1つの重要な違いは、pigeoの方はまっすぐ伸びた尾を持つ一方でdoveの方はより広がった尾を持つという点です。

(出典:a-z-animals.com/blog/pigeon-vs-dove-2-key-differences-explained/

この観点で近所を飛んでいるハトを見てみると、どうやら日常目にするハトは"pigeon"であるようです。

また、"pigeon"はラテン語からフランス語を経由して英語に入った単語であるのに対し、"dove"はゲルマン語にルーツがある単語です。

異なるルーツのハトが英語では種類で分けられて、併存しているということになります。


2."dog"じゃない方の犬

古くから人間のパートナーとして関係の深い犬ですが、英語では何と表現するでしょうか。

ご存じの通り"dog" [ドッグ]ですね。

基本単語ですが、その語源が明確になっていない謎多き単語であるようです。

もともと古英語の時代にゲルマン系で「犬」を意味する別の単語があったのですが、"dog"に置き換えれました。

現代では一般的な「犬」の意味は"dog"に明け渡してしまった、じゃない方の単語とは何でしょう。

 

正解は、hound [ハウンド]です。

現代英語では「猟犬」という限定的な意味で用いられます。例えば、犬種の"Greyhound"「グレーハウンド」という名前に見られます。

また同源のドイツ語では"Hund" [フント]という語があり、犬種"Dachshund"「ダックスフント」はやはり優れた嗅覚で獲物を追う猟犬です。

ただしドイツ語"Hund"は一般的に「犬」の意で用いられ、特に「猟犬」を指す語としては"Jagdhund" [ヤークトフント]といいます。


3."crow"じゃない方のカラス

夕方になると「カァカァ」という鳴き声が聞こえてきますが、その声の主は"crow"「カラス」ですね。

英語では"croak"が「カラスが鳴く声」という意味の単語です。

この"crow"は「カラス」一般を指す語なのですが、種類によって別の英単語が存在します。

では"crow"じゃない方の単語とは何でしょう。

 

正解は、raven [レイヴン]や rook [ルーク]です。

日本語では"raven"が「ワタリガラス」、"rook"が「ミヤマガラス」という種類に相当します。

英国の森林保護慈善団体The Woodland Trustのブログ記事によると、固体の大きさや行動パターン(群れるか否か)等の点から"crowravenrook"が分けられているようです。

それによると"crow"「カラス」は群れるより単独で行動する種であり、似た大きさであるものの群れで動く習性がある種が"rook"、これらより更に大きく群れで動く種が"raven"だとされています。

(参照:woodlandtrust.org.uk/blog/2020/01/rook-crow-or-raven/

ちなみに興味深いことに、"crowravenrook"3語ともその語源はカラスの鳴き声に由来する擬声語だとされているそうです。

それだけカラスの鳴き声は昔から耳に残る特徴的なものだったといえます。


4."frog"じゃない方のカエル

カラスの鳴く声は"croak"であると上で述べましたが、興味深いことに英語ではカエルの鳴く声も"croak"と言います。

日本語ではカラスの「カァカァ」とカエルの「ケロケロ」は違う声として認識し表現しますが、英語では同じ単語で表現できるというのが面白いですね。

ところでカエルと一口に言っても日本語では種類によって、ヒキガエルやウシガエルのような「○○ガエル」という名を与えられたものがあります。

英語では一般的な"frog"「カエル」じゃない方で、ヒキガエルを意味する別の単語が存在しますが、何と言うでしょうか。


正解は、toad [トード]です。

"frog"と"toad"の見分け方はいくつかあり、滑らかで湿った肌を持つ方が"frog"に対しでこぼこして乾いた皮膚を持つのが"toad"だそうです。

他に飛び跳ねて移動する方が"frog"と言うのに対し、ずんぐりした体形で飛ぶよりも這うように移動する方を"toad"と呼ぶのだそうです。

(参照:woodlandtrust.org.uk/blog/2019/05/what-is-the-difference-between-a-frog-and-a-toad/


5."turtle"じゃない方のカメ

カエルは陸でも水辺でも見られますが、同じようにカメも陸でも水辺でも見ることができますね。

カメが主人公のアメリカンコミックスTurtles「タートルズ」は日本でもアニメ放映されていたので、カメといえば英語"turtle"が一般には思いつくかもしれません。

しかしながら、じゃない方のカメを表現する英語もあります。何でしょうか?

 

正解は、tortoise [トータス]です。

つづりからは発音が想像しにくい単語ですが、「トータス」というと日本のロックバンド・ウルフルズのヴォーカルが「トータス松本」さんですね。

カメ好きからつけられた名前が「トータス松本」さんの由来だそうですが、"turtle"と"tortoise"では何が違うのでしょうか?

Britannica「ブリタニカ百科事典」のサイトによると、いくつかの違いがありますが分かりやすい(のは以下2点ではないでしょうか。

The most important thing to remember about tortoises is that they are exclusively land creatures.

対訳:もっとも重要な点はtortoiseがもっぱら陸上の生物であるということです。

Tortoises are generally vegetarians, while other turtles are omnivorous.

対訳:一般的にtortoiseは菜食であるのに対し、他のturtleは雑食です。

(出典:britannica.com

日本語では"tortoise"=陸ガメ、"turtle"=ウミガメと考えればいいですね。


6."monkey"じゃない方のサル

私はあまり好んで映画を見ることはありませんが、印象に残っている映画タイトルが「猿の惑星」です。

アメリカで生まれたこの映画のタイトルは本来英語ですが、その表記を初めて見たとき違和感を覚えたのです。

というのも英語でサルと言えば"monkey"が思い浮かびますが、英語のタイトルに"monkey"の文字が見当たらなかった為。

では、「猿の惑星」の英語タイトルに登場する"monkey"じゃない方のサルは何でしょう?

 

正解は、ape [エイプ]です。

「猿の惑星」の英語タイトルは"Planet of the Apes"というのでした。

なぜタイトルには"monkey"ではなく"ape"が採用されたのでしょうか?

Britannica「ブリタニカ百科事典」のサイトによると、「サル」と言っても"monkey"と"ape"では以下の違いがあるようです。

The quickest way to tell the difference between a monkey and an ape is by the presence or absence of a tail. Almost all monkeys have tails; apes do not.(中略)Apes are generally more intelligent than monkeys, and most species of apes exhibit some use of tools.

対訳:monkeyapeを見分ける最も簡単な方法は、尾の有無です。ほぼ全てのmonkeyは尾を持つのに対し、apeにはありません。(中略)apeは一般的にmonkeyよりも高い知能を持ち、ほとんどの種類のapeはいくつの道具を使うことができます。

(出典:britannica.com/story/whats-the-difference-between-monkeys-and-apes

「猿の惑星」は宇宙の旅から帰還中の宇宙船がトラブルにより未知の惑星に不時着したところ、そこは高い知能を持つ猿が支配し人間が虐げられているところだった・・・という始まりです。

映画の内容からもタイトルに"monkey"ではなく"ape"が採用されたわけが分かりますね。


最後に

いかがでしたでしょうか。今回はじゃない方の英単語について調べてみました。

ここで取り上げなかった単語もまだまだありますが、英語では生物の名前に関して日本語とは異なる分類で表現していることが多いようです。

中には映画タイトルで登場する単語もあるので、覚えておいて損は無いでしょう。

語学の合間に、他にも「じゃない方の単語」を調べてみると面白いかもしれませんね。

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Yuma
様々なヨーロッパの言語を独学し、日々の学習で得た発見や個人的に興味深い語学ネタを発信しています。外国語学習に疲れたとき、息抜きに読んでもらえれば幸いです。

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