ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
英語とドイツ語の関係は当ブログでも度々取り上げているところですが、文法や語彙の面で類似しています。
その理由は、両者がともにゲルマン祖語という共通の先祖を持つことに関係しています。
英語とドイツ語でつづり・意味が同じ単語
特に基礎的な単語では、つづりも意味も同じ単語を見つけることができます。
例えば以下の単語です。
Arm「腕」 英語[アーム]
ドイツ語[アルム]
Finger「指」 英語[フィンガー]
ドイツ語[フィンガー]
Hand「手」 英語[ハンド]
ドイツ語[ハント]
Sand「砂」 英語[サンド]
ドイツ語[ザント]
Winter「冬」 英語[ウィンター]
ドイツ語[ヴィンター]
※それぞれの発音(カナ表記)は目安です。
いずれにしても初歩で登場する基礎単語だと思います。
私が未知なるドイツ語に取り組み始めたとき、英語と同じ単語に出会うことでドイツ語との距離がぐっと縮まったことを覚えています。
(とはいえ、その後で名詞の性や格変化などで苦戦するのですが・・・)。
英語とドイツ語でつづりが同じ・意味が異なる単語
ところが残念ながら、英語との類似性はドイツ語初学者にとって常に安心材料になるわけではありません。
逆にハードルになることもまたしかりです。
例えば、英語とドイツ語でつづりが同じであるのに意味が異なる単語があります。
英語と同じ感覚で覚えないように注意しなければいけません。
Arm 英語[アーム]「腕」
ドイツ語[アルム]「貧しい」
Gang 英語[ギャング]「集団」
ドイツ語[ガング]「通路」
Hut 英語[ハット]「小屋」
ドイツ語[フート]「帽子」
Was 英語[ワズ]「(be動詞過去形)」
ドイツ語[ヴァス]「(疑問詞)何」
1つ目の例"Arm"は、先ほどは「腕」という意味で英語とドイツ語が共通だと言いました。
ところがドイツ語には異義語として、形容詞で「貧しい」という意味を持つ"arm"もあります。
その他に、もう1つややこしいのが"Hut"です。
英語"Hut"が「小屋」に対し、ドイツ語"Hut"は「帽子」です。
英語で「帽子」を意味するのは"Hat"です。母音が異なります。
余談ですが、カー用品チェーンの"Yellow Hat"は「黄色い帽子」という意味ですが、宅配ピザチェーンの"Pizza Hut"は「ピザの小屋」という意味です。
"Pizza
Hut"がもしドイツ語由来だったら「ピザの帽子」と言えるかもしれませんね。
英語とドイツ語でつづりも意味も異なる単語
最後に取り上げるのは、英語とドイツ語でつづりも意味も異なる単語です。
それはつまり全く関係のない単語ではないのか、というご指摘はもっともですが個人的に面白い例を取り上げます。
英語"Deep"「深い」とドイツ語"Dieb"「泥棒」
つづりが少し異なります。また意味も異なります。
更に言えば品詞も異なります。前者は形容詞「深い」で、後者は名詞「泥棒」です。
ただし発音は同じで、どちらも[ディープ]です。
英語 deep /diːp/
ドイツ語 Dieb /diːp/
(参照:en.wiktionary)
では反対に、英語で「泥棒」、ドイツ語で「深い」は何と表現するでしょうか?
英語"Thief"「泥棒」とドイツ語"Tief"「深い」
どうでしょう。つづりが似ていますが、微妙に異なります。
更に言えば発音も異なります。前者はカナ表記で[シーフ]のようになり、後者は[ティーフ]です。
英語 thief /θiːf/
ドイツ語 tief /tiːf/
(参照:en.wiktionary)
微妙に異なる両者の2単語ですが、この微妙な食い違いは似ているからこそ生じた結果だと感じられて個人的には面白いなと思うわけです。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は英語とドイツ語の類似性、更には違いについて単語の面からまとめてみました。
英語とルーツが同じであり類似性があることは、ドイツ語の学習において有利に働く可能性がある反面で油断していると落とし穴にはまる危険性もあります。
英語とドイツ語、それぞれの特色を楽しみながら語学に勤しんでいきたいですね。